伊藤大海 1000投球回達成 波瀾万丈の学生時代「なんとか一人前にしてあげたい」 恩師たちのおかげで今がある
■パ・リーグ25回戦 日本ハム2-0オリックス(9月26日、京セラドーム大阪) 試合詳細はコチラ
日本ハムの伊藤大海投手(29)が八回に1死を取ったところで通算1000投球回を達成した。1年目から大きなけがなく、先発ローテーションを守り、プロ6年目で投手として一つの節目に到達した。中退、再入学を経験した苦難の大学時代、親身になって寄り添い、プロへの道をつないでくれた恩師たちがいた。
伊藤は大学1年の秋に、人生の転機とも言える大きな決断をした。東都大学野球リーグの名門・駒大を退学。その時、故郷の北海道には、右腕の思いを尊重し、手を差し伸べてくれる人たちがいた。
1年春のリーグ戦から8試合に登板した伊藤だったが、将来のことを考えて「ちょっと違うなというか、自分がいるべき場所じゃない」と中退を決意。真っ先に電話をしたのが、駒大苫小牧高の部長だった茶木圭介さんだった。「茶木部長にすぐ電話して、親に電話して。なんでそうするの、みたいなことを問いただされることもなかった。分かった、帰ってこいみたいな感じでした」
動いてくれた恩師たち
茶木さんは、伊藤から連絡が来た時のことを今でも覚えている。「半べそかきながら、もう無理ですと。ちょっと待てと。どこの世界にいても、きついのはきついし、理不尽なことはある。一回、踏みとどまって頑張りなさいと最初は言った。そこから2、3週間たってから、また電話きて。もうやめて帰ります。分かった。帰っておいでと。帰ってから話そうって」
教え子のため、自ら動いた。自身の恩師・苫小牧駒大(現北洋大)の大滝敏之監督に相談した。「実は伊藤大海がやめて帰ってくるんですけど、なんとか請け合ってもらえませんか。ただでさえ、編入、再入学するのも大変なのに。ましてや同じ駒大系列で。失礼だよなと思いつつ、恩師にしか頼めないなって。それで、監督が動いてくれて今があるんじゃないですか」
高校時代から伊藤を知っていた大滝監督は…
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