ファイターズ
2022/01/23 15:30

《2022新人連載③》水野達稀 大舞台で輝く強打の遊撃手

強打を武器にショートの定位置獲得に燃える水野

小柄でもパンチ力十分「足にも自信がある」

 得意のバットで、正遊撃手へ―。ドラフト3位でJR四国から入団した水野の持ち味は、何と言っても攻撃力だ。1メートル71、75キロと小柄だが、パンチ力のある打撃を見せる。俊足も持ち合わせており、外野の間を抜くことができれば、二塁打や三塁打を量産できるプレーヤーだ。

 水野自身も「間を抜いての長打が一番ベスト。足にも自信があるので。右中間だったら三塁打とか狙いたい。センター中心の(意識で)右中間、左中間を抜けたらいい」とプレースタイルを自覚している。

遊撃激戦区勝ち抜く ドラ9上川畑もライバル

 遊撃は最激戦区と言っても過言ではない。昨季、遊撃手ではチーム最多の111試合に出場した石井を筆頭に、長年主力を張っていた中島。さらに3年目の上野や2年目の細川ら、若手も定位置獲りを狙っている。守備が持ち味のドラ9の上川畑も候補の1人だ。

 丸亀城西高を卒業後、プロ入りだけを見据えて、実力を磨いた。JR四国の山田監督は「1年目から正遊撃手として活躍した。東京ドームでホームランを打ちましたし、今回(昨年7月)の日本選手権でも劇的な(サヨナラ)ホームランを打っている。大舞台で非常に強い選手。本人もプロ志望で、うちのチームに入ってきて、夢がかなって本当にうれしく思っている」と目を細める。

 即戦力候補としての期待に応える。水野は指名あいさつの際、1年目の目標を「開幕1軍で新人王」と言い切った。チームとしての待望している打てる遊撃手の誕生なるか、期待は大きい。


■プロフィール 水野 達稀 (みずの・たつき) 2000年7月30日生まれ、香川県出身。右投げ左打ち。走攻守3拍子揃った内野手で即戦力候補。丸亀城西高(香川)卒業後にJR四国入り。社会人の強豪で3シーズンを過ごし、急成長を遂げた。堅実かつ軽快な守備が魅力で、俊足を生かした走塁も高いレベルにある。小柄だが、パンチ力もあり、長打力を兼ね備える。171センチ、75キロ。

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