ファイターズ
2021/09/10 11:18

輝星 初の2軍月間MVP 1軍再昇格へ弾み

吉田が初のファーム月間MVPを獲得。自ら「今年一番」といった7日の巨人戦では、しぐさ一つにも自信に満ちあふれていた

 ■8月はイースタン3戦全勝

 日本ハムの吉田輝星投手(20)が9日、イースタン・ウエスタン両リーグが制定する8月度の「スカパー! ファーム月間MVP賞」を、プロ3年目で初受賞した。8月はイースタン・リーグで3度先発し全勝。19回を投げ防御率2.84と好成績を残した。表彰式は14日同ロッテ戦(鎌ケ谷)の試合前に行われる。

 ■ひたすら直球磨き「今年一番」快投披露

 1軍再昇格へ、弾みをつけるプロ初受賞だ。8月度の「ファーム月間MVP」に選出された吉田は球団を通じ、「MVPに選出いただき、うれしく思います。これまで練習してきたことが、少しずつ形になってきていると思うので、これからもしっかりと練習をして、1軍で活躍できるように頑張りたいと思います」とコメントした。
 8月11日の2軍ロッテ戦(ロッテ浦和)を6回3安打1失点。同21日の西武戦(鎌ケ谷)はプロ最長の8回を投げ6安打2失点(自責1)と躍動した。同28日の楽天戦(同)は5回4失点だったが、3試合とも立ち上がりの一回はオール直球で無失点に抑えるなど、結果のみではなく内容も充実していた。
 3年目の今季は1軍で4月2日の開幕6戦目(札幌ドーム)に先発するも、ロッテを相手に2回7失点で黒星を喫し、以降は2軍生活が続く。降格後は一心に直球の威力と精度の向上に取り組み、8月に入って徐々にその成果が出始めた。
 今月7日の巨人戦(同)では「今年一番」と自賛する快投で、7回2安打無失点。好調をキープし、昇格を待ち望んでいる。「3年間で一番、2軍にいる時間が長い。早く1軍に上がりたい」。雌伏の時を経て進化した背番号18が、チームの救世主になる。(近藤裕介)

 

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