契約更改後に行われる記者会見といえば、色紙やバルーンなど小道具を手にほほ笑む選手を想像する人も多いと思う。毎年、活躍した選手たちを盛り上げようと、カメラマンさんたちが準備。この日、大幅増でサインした伊藤、郡司の分は、本紙の松本カメラマンが用意したものだった。

　沢村賞といった今季５個のタイトルを獲得したエースのものは、手が込んでいた。某１００円ショップで見つけたミニくす玉を５つ並べて棒で固定。「祝　最多勝」などと書かれた垂れ幕も５つ作成し、伊藤を「すごいですね」と驚かせていた。

　どんな小道具が飛び出すか、前々から注目していた？選手もいた。秋季キャンプ頃から、郡司は「松本さんがすごいものを持ってくるのでは…」と口にしていた。期待を寄せられてた松本カメラマンが取り出したのは、新背番号「３」の特大バルーン。郡司が、エメラルドグリーン好きという情報をＳＮＳで仕入れて、アマゾンで購入したそう。これには当の本人も「また、なんか持ってる～、怖い、怖い」と、なんだかうれしそうだった。

　撮影中も２人は、軽快なやりとりを展開。「笑顔できますか？」という要望に郡司が「なめないでください」とツッコミを入れ、最後はバルーンに抱きつくショットを求められ「好きですね～」と快く応じていた。

　選手にとって、年に１度の契約更改交渉。いい写真を読者に届けたい―。そんな思いが隠されたカメラマンさんたちの渾身ショットにも注目です。