ドラ5藤森海斗 ロッテのドラ1右腕・石垣との道産子対決に闘志「勝って、静かにさせないと」
笑顔であいさつするドラフト5位・藤森(左)=撮影・小田岳史
■新入団選手ウエルカムイベント(11月24日、エスコンフィールド北海道)
早くもロッテの158キロ右腕に宣戦布告した。ドラフト5位の藤森海斗捕手(18、明徳義塾高)が、同じ道産子であるロッテのドラ1右腕・石垣元気投手(18、健大高崎高)に闘志を燃やしている。
石垣の投球を受けた感想は「エグいんですけど…」
同学年で同じ北海道出身。意識しないはずがなかった。石垣とは、今年の侍ジャパンU-18でチームメート。U-18ワールドカップで藤森は、主に外野手として出場したが、練習では石垣の投球も受けている。
新庄監督(右)との掛け合いで笑顔をみせる藤森(左奥)
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「球はエグいんですけど、コントロールが悪いので、キャッチャー側からしたら、どこに来るか分からない。めっちゃ怖かったです」。最速158キロの球威を間近で感じた中の1人だ。
今年の選抜甲子園では1回戦で健大高崎高と対戦し、延長の末に惜敗。石垣もけがで登板せず、対戦することはなかったため、プロの舞台での対峙を心待ちにしている。
小学時代を過ごした根室では「手のかかる子だった」らしい
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道産子同士の対決は、否応なく注目を集める。ドラフトが終わり、地元・根室に帰省した際には、すれ違う多くの人が「おめでとう」と声を掛けてくれたという。
小学校時代を過ごした根室では、プレー中に態度が出ることも多く「手のかかる子だったって、ずっと言われてました」。中学から高知へと渡り、心身ともに鍛えられた。明徳義塾中では主将、さらに明徳義塾高を経てプロ入り。ファイターズジュニア最終選考落選の〝リベンジ〟も果たした。

根室の人たちに「結果で恩返ししたい」
「絶対にプロではファイターズに入って、このユニホームを着たかったので、とてもうれしいです」。そして「ずっと支えてもらったのが根室の人たちだったので、結果で恩返ししたいです」
そこに立ちはだかるであろうライバルが、石垣だ。ドラフト後には連絡も取り、健闘を誓い合った。今年のU-18メンバーは例年に比べても仲が良く、もちろん、右腕の性格も熟知している。「あいつの性格上、僕が負けたら、とことん言ってくるタイプ(笑)」。簡単に煽らせるわけにはいかない。「勝たないと。勝って、静かにさせないと」。藤森は、持ち前の打撃センスで剛腕を黙らせるつもりだ。
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将来の目標は「キャッチャーで首位打者」。そして「石垣キラー? 任してください!」。北の大地の新星は、まず同郷の黄金右腕を打ち破る。
フォトセッションに応じる(前列左から)エドポロ、大川、大塚、(後列右から)常谷、半田、藤森、横山=撮影・宮永春希