『新千歳の空港に降り立つと雪国であった』。前日１８日に来道した細野の心の中は、そんな感じだったのだろうか。

　１１月に入ってなお２０度超えを記録することが何日もあった鎌ケ谷から、一面雪景色の北の大地へ。「前は半袖でいけていたんですけどね」と、寒さに震えながら久しぶりの北海道の感想を口にしていたが、それもそのはず。前回１軍に帯同していたのは、北海道らしからぬ暑い日々が続いていた７月中旬のことだったからだ。

　この日は応援大使として、同期の進藤とともに仁木町立銀山小学校を訪問。そんな２人には、道内有数のフルーツどころからの贈り物として、名産のシャインマスカットがプレゼントされた。梨で有名な鎌ケ谷で過ごす中で、「僕、別に梨が好きなわけではなかったんですけど、産地の果物はめっちゃおいしかった」とフルーツのおいしさに目覚めたそう。「食べてみて、その果物が好きになるかもしれないので、いろいろな果物を食べてみたいなと思っています」。興味津々なだけに、なおさら実りの秋に北海道にいてくれなかったことが残念だったと感じてしまった。

　来季こそ、北海道の四季折々の特産物を、そして何よりも優勝の美酒を味わってもらうために、１年を通して１軍の舞台で活躍し続けてくれることを願いたい。