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2025/11/02 18:20 NEW

【一問一答】栗山英樹CBO WS制覇のドジャース・大谷へ「二刀流が彼の必然。宿題を残して翔平らしい」

WS制覇のドジャース・大谷、山本、佐々木を祝福した栗山英樹CBO

まな弟子の快挙を祝福

 日本ハムの栗山英樹CBO(64)が2日、エスコンフィールド北海道で報道陣の取材に応じた。侍ジャパンの監督としてWBC制覇を経験し、メジャーリーグにも精通している栗山CBOはワールドシリーズ連覇を果たしたドジャースの大谷翔平投手(31)、山本由伸投手(27)、佐々木朗希投手(23)を祝福した。一問一答は以下の通り。

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―ドジャースがワールドシリーズ制覇
「ありがとうございます。うれしいだろうね。そんな感じ。監督だったら、うれしいだろうねっていう。(試合は)ずっと見ていました」

―侍でも一緒にやったメンバーが活躍していた
「やっぱり身内感覚で見ているので、思わず拍手しちゃいましたけど。由伸とか、ほんとにWBCの時もそうだけど、あれだけ実績があっても、いつも投げる場所とか、使い方とか、どこでも行きますという気持ちはずっと持っていた。個人的には(WBC)準決勝の時に、朗希が先に行って、由伸は後ろから行っているんだけど。プライドとかそういうことよりも、チームが勝つためにどういうふうに考えたのか、というのをちゃんと理解しながら、それが一番勝ちやすいですよね、という雰囲気でものを考えてくれる。やっぱタフだし、疲れた時でも精度が高いよね。ボールを間違えないというか。例えば外を狙ったものが内側に入ってど真ん中に行くんじゃなくて、外のボールになる、という間違い方する。今回を見ていても、相当しんどかったと思うけど、勝てるピッチャーの絶対的な条件を常に持っている。ずっとファイターズもやられまくったけど。そういうすごさとか特徴というのはこっちで捉えているつもりだけど、根本は日本人、日本野球らしいというか。人のために尽くすとか、チームを勝たせることが一番なんだとか、そういうものがすごく出た試合だったので。それはすごく良かった。特に翔平がああいう形でホームランを打たれた後、一緒にやったチームメートたちがフォローしながら勝ちきるというのは、仲間としてはすごくうれしいという感じですね」

―九回1死満塁を山本が抑え、MVPに輝いたというのは
「力で押し切れないという状況。由伸の場合は抑えだったから、連投はあったと思うけど、(先発では)ほとんどない。自分の体がどういう状況か分からない中で出ていって、大事な試合をどう考え、どこに間違っちゃいけないのかというのは分かっているから。あそこは(飛球を)上げられるのが嫌なケース。ゴロであれば可能性がある、もしくは三振という中で、ああいう間違いのない投球ができる。本当に由伸らしいなと。こういうところにみんなが信頼感とか、エースという要因があるんだろうなと、見せてくれた。個人的には由伸のすごさを知ってるつもりなので。やっぱり由伸だな~という言葉が出ました」

―大谷は手術を乗り越えて二刀流で世界一に
「二刀流がすごいか、すごくないかはちょっと別問題として、彼の必然が二刀流。普通に野球ができたことがすごく良かったと思いますけど。ただ、本人からすれば、登板間隔もいろいろ難しかったと思うけど、とにかく周りに気を使わせないで、自分ができる範囲の中で投げて打ってということをやりたいだろうから。スタートから1年間通して好きなように二刀流をやるということが彼の必然なのでね。宿題を残して、翔平らしいなと。また来年、大きな目標を掲げながら前に進むんだろうなと。投打ともに世界一を目指すチームの中で、それが一番いいという選択をみんなが思い、監督、コーチが選択してくれるところまで行っているということは、やっぱり素晴らしいこと。そうなると思って、こっちもやってきたけれども、そういう評価を受けるところで野球ができているというのは良かったなという感じですかね」

―ワールドシリーズ期間中に、CBOから大谷に言葉を届けることは
「普通にやっている時は一切、連絡を取らない。今年6月かな? いろんな話をしましたけど。登板の前ぐらいで、どういう計画で、どういうふうにします、みたいなことを話した。体の状況を見ながら前に進んでいるとは思うんだけど。最後、来年に二刀流でつながったということは、ちょっと良かったのかな」

―大谷に声をかけるとしたら
「そうですね。まだまだ行けるところはいっぱいありますね(笑)。そんな感じです。まだまだ、まだまだ、まだまだ行きましょうという感じですか」

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