ファイターズ
2025/11/02 15:40 NEW

《ハム番24時》11月2日


 「きょうは取材、大丈夫ですか?」

 鎌ケ谷で取材する機会も多かった今夏、練習や試合を終えて引き揚げてくる選手を待っている時に、あいさつ代わりに笑顔で記者にそう話しかけてくれていたのが吉田だった。

 その時には目当ての選手がほかにいたこともあって、残念ながらしっかり話を聞く機会がなかった。そして記者自身も9月以降は鎌ケ谷への出張がなかったため、話を聞けないままシーズンが終了。現在、行われている秋季キャンプの1軍メンバーに吉田が入ったことで、ようやくじっくり話をすることが、かなった。

 今季は4月に3本のホームランを放つなど、加入初年度からファンに強いインパクトを与えた。だが、「大学4年間、プロ3年間の中で、一番バッティングがしっくりこなかったシーズンでした」と振り返った。7月中旬に2軍へ降格して以降、最後まで再昇格の声はかからなかった。それでも「シーズン終盤とフェニックスリーグで、今までにない感覚が明確になったというか、これだというものが見つかって」と、手応えをつかむことができたそう。このオフ期間、その感覚を継続して伸ばすことに躍起だ。

 「今年はプロに入って一番長く1軍にいたシーズンでもありましたけど、その3倍ぐらい試合に出ると考えると、もっと体のことが足りないなという部分もあったので。(オフ期間では)しっかり体をもう一回、見つめ直したいです」。来季は常に1軍で話を聞ける状況になってくれることを願いたい。

秋季キャンプでフリー打撃を行う吉田=撮影・小田岳史

 

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