《ハム番24時》9月29日

3月28日の開幕から半年。長かった日本ハムのレギュラーシーズンも、ビジター2試合を残すのみとなった。富士大から社会人野球の東海理化(愛知)でプレーし、昨季限りで自身の選手生活にピリオドを打った山本雅樹さんは、今季からチームスタッフとして加入した。「毎日新鮮な感じです。ブルペンキャッチャーの先輩の中山さんに、いろいろと聞きながら日々勉強して、あっという間に過ぎました」と、佳境を迎えた〝プロ1年目〟を振り返る。
基本的に2軍のブルペン捕手を務めているものの、1軍の先発投手練習に呼ばれる機会も多く、千葉と北海道を頻繁に行き来している。話を聞くだけでも大変そうに感じるが、「でも飛行機の移動とかも、今まであまり経験したことがなかったので。飛行機に乗って北海道に来るのが楽しいです(笑)」と笑顔。「半分以上はこっちにいるかも」という北海道での日々は、おいしいご飯に巡り会える機会も多く、とても気に入っているという。
印象に残っている出来事を尋ねると「(練習で)受けた選手が、その後に良いピッチングをしたらうれしいですし、逆に自分が受けた後に、ピッチングがあまり良くなかったりしたら、何かもっと気づけたんじゃないかなとか、もっとこうした方が良かったんじゃないかなとか。そういうやりがいがあるんだな、ということに気づけました」と、舞台裏でチームを支えることへの充実感を語ってくれた。
まもなくチームは、ポストシーズンを迎える。「選手が必要としてくれたときに、スッと(そばへ)行けるような準備を、気を抜かずに。(日本一を成し遂げたいと)選手もそう思っていると思うので、そこにちょっとでも力になれたらうれしいですね」。決して表舞台に立つことはないが、選手たちと心をひとつにし、一丸となって日本一を目指す戦いの日々を駆け抜けていく。
