昇格初日の逆方向弾に、失礼ながら少し驚いた。１５日の西武戦で２号３ランを放った浅間。高い打撃の能力に慢心することなく、猛暑の鎌ケ谷でも不断の努力を続けてきたのだろう。いきなり１軍で結果を残したことには、何の驚きもない。ただ、エスコンフィールドの高い左翼際フェンスを越える一打は、想像していなかった。

　本塁打は当然、練習の成果だが、少しだけ、有名カレーチェーンの「カレーハウスＣｏＣｏ壱番屋」が貢献しているかもしれない。浅間と仲が良い梅林が教えてくれた。

　「浅間さん、（１２日に）ＣｏＣｏ壱でカレーを食べて、１３日の試合（２軍楽天戦）で２安打したんですよ。その試合後、僕は福さん（福田）とご飯に行く予定だったんですけど、浅間さんも誘って、ＣｏＣｏ壱に行きましょうって言いました。浅間さんは『俺、２日連続かよー』って言ってましたけど（笑）。そしたら、次の日に昇格が決まって、ホームラン打っていましたね」

　浅間には、ＣｏＣｏ壱番屋で食べる、お決まりのトッピングがあるという。梅林と福田いわく、「旨辛にんにく、食べていました」。旨辛だれに絡まった一口サイズのにんにくを６個、カレーとともに口に運び、エネルギーをチャージしていた。

　豪快な一発の直後、梅林が浅間に「やっぱＣｏＣｏ壱パワー最高ですね！」と連絡すると、「旨辛ニンニクやねんな」と返事があったという。ちなみに、一緒にカレーを食べた梅林は同日の２軍ＤｅＮＡ戦で左越えの３号２ランをマーク。さらに福田は、翌１６日の同戦で１回を完璧に抑えた。もちろん、全て選手たちの練習の成果なのだが、どうしてもＣｏＣｏ壱番屋のパワーに興味を惹かれ、記者は今晩の夕食に決めた。