【一問一答】トップチーム昇格の唯野鶴眞が決意表明「ゴールではない。正GKを目指したい」
来季のトップ昇格が決まったUー18の唯野がサポーターズデーで挨拶した=撮影・宮西雄太郎
■9月7日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
来季のトップ昇格が決まった北海道コンサドーレ札幌U―18のGK唯野鶴眞(18)が7日、札幌市内で開かれたサポーターズデーに登場し、ファンの前で挨拶した。身長193センチの大型GKは下部組織育ちの誇りを胸に、近未来の正守護神を目指す。イベント後の一問一答は以下の通り。
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ーサポーターへのお披露目となった
「挨拶の前は緊張していましたけど、しっかりできて良かったです」
ー選手たちとの交流は
「西野奨太さんにユースの後輩なので、いじってもらえてうれしかったです」
サポーターズデーでファンとの交流を楽しむ出間(左)と西野。唯野のアカデミーの先輩だ
ーアカデミーでプレーしていた選手たちとステージに立った
「一緒にサッカーをしてきた仲間も見に来てくれたので、応援してくれていることがうれしかった。プロになった自覚を持って、これからはプレーで魅せていきたい」
ー加入の経緯は
「8月7日の七夕の日にユースの監督と石川直樹さんとお話をして、トップチーム昇格の意思があるか確認された。トップ昇格したい意思を伝えて1週間後に仮契約という流れです」
ー内定したときの気持ち
「小さい頃からの夢だったトップ昇格を達成できて、とてもうれしかった。今まで育ててもらった方々に感謝を伝えたい気持ちがこみ上げました」
ー大学へ行く選択肢もあった
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「自分の中で1番の進路はトップ昇格だった。それができるならば、迷わずつかみたかった。できるだけ早くプロ選手になって経験を積むことで自分の価値を高められると考えていた。トップに上がれるなら、プロにならないという選択肢はなかった」
ーアカデミーで育ったチームに入ることができた
「北海道のプロサッカークラブに入れることがうれしい。道産子でプロになれたことは自分にとってもクラブにとってもプラスなことが多いので恥じない行動をしたい。幼稚園の頃からお母さんと一緒に宮の沢に来てサインをもらったりしていたし、そのときから宮の沢でサッカーがしたいと思って小学校、中学校と上がるにつれて気持ちはどんどん強くなった。高校生になってからは全ての生活の時間を、それのために充ててきました」
ー目標の選手は
「目標の選手はスゲさん(菅野)です。責任感の強さや練習の1時間半前からクラブハウスでウォーミングアップしている意識の高さを見習いたい」
ー選手としての強みは
「身長が193センチあって、長身を生かしたハイボールの処理やシュートストップです。ビルドアップも強みだと思っていて、右足左足の両方で50メートル飛ばせる。足元と背後に蹴り分けることもできる。それが自分の武器です」

ー内定を最初に報告したのは誰
「最初に報告したのはお父さんです。お母さんと一緒に監督との話し合いにいったので(自分と)同時に知っていました。お父さんもお母さんも驚いている感じはなくて、鶴眞ならやってくれると応援されていた。驚きよりも頑張って良かったねという言葉をもらいました」
ープロ生活への意気込み
「北海道コンサドーレ札幌でプロ生活を始められることがうれしい。来年からの契約になるけど、今から体づくりなどできることはある。プロ意識を持って活動していきたい」
ーアカデミーからのGKの昇格は阿波加以来
「阿波加さん以来のトップ昇格。自分に懸けてくれるクラブの思いも感じている。ユースから上がってコンサドーレの正GKになった選手はいない。そこを目指して活動したい」
ーユースで指導を受けた柴田監督が率いている
「柴田監督は中学3年生から指導してもらっている。ピッチ内では厳しいことを言ってくれる。戦術理解度も高めてくれるコーチングで、すごく良い監督。ピッチ外では話しやすい監督。サッカーに関係ないことも話してくれてチームの雰囲気を良くしてくれる」
ーGK陣は年上が多い
「年が離れている人がいっぱいいる。ピッチに立てば年齢は関係ないと思っていたけど、スゲさんとは年齢が二回りぐらい違う。敬語が出てしまうときもあります。ピッチではできるだけ選手という対等な立場で話すようにしている。クラブハウスではよく話しかけてくれるので、年の差が壁にはなってないです」
ープリンスリーグ終盤への意気込み
「残り3試合。負けられない試合なので全部勝ちたい。勝つことがゴールではなく、プレミア昇格戦へ向けてチーム一丸で戦わないといけない。目標はあるが、選手としては目の前の試合に1つ1つ勝ちたい」
ー出身は
「生まれたのは帯広市ですが、すぐ札幌に来たので出身は札幌です」
ー発表されてみんなに伝えられる
「今までは学校の友達にも言ってなかった。あした学校へ行って、みんなに言えるのが楽しみ。反応も」
ープロ入り後の大きな目標は
「プロ昇格はゴールではない。プロになってコンサドーレの正GKにならないと上のステージには進めない。まずは正GKを目指したい。あとは北海道から世界へ、という思いを持っているので、さらなるステップアップを目指してやっていきたい」
ー西野はかぶっているか
「僕が中学生の時の高校生なので同じグラウンドにはいたけど一緒に練習はしてない。(出間)思努さんは2個上なので一緒に練習していました。西野さんはユース出身でスタメンで出てている。僕が目指す目標の1つ。振る舞いや生活で良いところを盗みたい」
ー来年の目標は
「今までもサッカー中心の生活を送ってきたけど、来年からプロになる。先輩方の良い習慣を吸収してプロとしての立ち居振る舞いができるようになりたい」
ー数字の目標は
「できるだけ早く試合に絡めるようになりたいけど、上手くても信頼がないとやっていけないポジションだと思う。チームになじんで信頼を勝ち取ってからじゃないと口だけになる。人としての部分で成長したい。並行して技術も磨きたい」
ー名前の由来は
「鶴の由来は、お母さんが僕を産むときに家から病院へ行くときにタンチョウを2匹、道中で見た。それで鶴を使おうと。眞は旧字体。唯野家の長男が代々継いできた感じです。お父さんは眞太郎です」
ーいつユースに入った
「セレクションを受けたのが3年生で、入団したのは4年生です。サッカーを始めたのは年長から。幼稚園のサッカー大会があって、それに出てサッカーにはまった。楽しくやっていたら、お母さんがコンサスクールに通う?となって、それからコンサドーレを知りました。スクールに通い始めたのも年長です」
■プロフィール 唯野 鶴眞 (ただの・かくま) 2007年5月28日帯広生まれ、札幌出身。コンサドーレジュニアサッカースクール→北海道コンサドーレ札幌Uー12→北海道コンサドーレ札幌Uー15→北海道コンサドーレ札幌Uー18。193センチ、86キロ。長身を生かしたハイボールの処理がうまく、シュートストップにも長けている。パワーを生かした飛距離のあるキックができる。背番号は41。