コンサドーレ
2024/03/10 20:45

プロ12年目の苦労人・阿波加が札幌下部組織出身GKで初めてJ1出場「チャンスは巡って来る」

前半、ゴール前のクロスに反応するGK阿波加(中央)=撮影・桜田史宏

■J1第3節 札幌0-1浦和(3月10日、札幌ドーム)

GK菅野の負傷で急きょ先発へ

 GK阿波加俊太(29)がプロ入り12年目でJ1デビューした。ユース昇格組のGKではクラブ史上初。今月6日の練習中にGK菅野孝憲(39)が指の負傷を悪化するアクシデントに見舞われ、急きょ出場が決まった。前半31分に失点したが、その後は追加点を許さず、最少失点に抑えた。

前半、ペナルティーエリアの外に出て、ヘディングでクリアするGK阿波加(右)

 

細かい内容とかあまり覚えてない

 岩見沢市出身の道産子。2013年のトップ昇格後、大きなケガやJFL移籍など長い下積みを経て、ついに国内最高峰の舞台にたどり着いた。「結果的に負けたので、チームとしても個人としても悔しい。正直なところ、細かい試合内容とかあまり覚えてないところが多いので、帰ってから映像でしっかり分析して、良かったところ、悪かったところをやっていきたい」。次こそ、完封で勝利に貢献するつもりだ。

出場の可能性は感じていた

 先発が告げられたのは9日の練習後。チームとしてはピンチだったが、阿波加にとっては大チャンス。「練習の時から主力組に混ざって入ることもあったので、そういった意味では、少し早めに準備しながらやれた。可能性はあると感じてたので、早くから準備はしてました」。

ドームは16年のJ2京都戦以来

 札幌ドームでプレーすること自体、J2デビュー戦だった2016年3月26日の京都戦(3〇1)以来。試合前練習でいざピッチに入ると、「めちゃくちゃ緊張した」と心臓はバクバクだった。ただそれは、サポーターの大声援でどこかに飛んでいった。「ほんとに身が引き締まりましたし、自分がやってやるんだっていうふうに思わせてもらいました。勇気づけてくれた、ほんとにありがたい声援でした」と、自らを奮い立たせて勝負のピッチに立った。

失点場面は「一瞬の間が空いた」

あわせて読みたい