札幌円山球場の大改修前最後の札幌支部 昨秋全道8強の札幌南・和田主将「野球がかっこいいなって思えた場所」
秋季全道札幌支部の抽選に臨んだ札幌南の和田主将=撮影・西川薫
最後の代表は札幌Dブロックから
秋季全道高校野球札幌支部の組み合わせ抽選会が3日に江別市内で行われた。札幌円山球場は来春から2シーズンに渡って大規模改修工事に入るため、現1、2年生にとってプレーするのは今大会が最後。札幌円山の最後の代表となるDブロックの1回戦(9月21日)では、昨秋全道8強の札幌南と札幌北陵が対戦する。
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抽選後の開会式では支部優勝旗の返還を行った札幌南の和田主将
小学生の時に円山球場で観戦
1935年の開場翌年、全国中学優勝野球大会につながる全道大会が初めて開催された。札幌南は札幌一中として出場した〝オリジナル8〟の一校だ。主将の和田温陽捕手(2年)は札幌宮の森小出身。抽選次第では、会場が札幌モエレ沼公園野球場の可能性もあったが、「(円山球場は)家の近くっていうのもあって、(当時は)高校野球を見に行ったりしていた。やっぱり野球がかっこいいなって思えた場所だったので、そこで最後プレーできるっていうのは、僕的にはすごいうれしい。北星さんとか立命館さんとか、いろいろ倒すべき相手はいるので、一戦一戦しっかり全員で戦えれば」と意気込んだ。
同点打で11年ぶり8強進出に貢献 木製バット使用も魚雷型は…
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昨秋、8年ぶりに全道出場。和田は背番号9でベンチ入りすると、函館大柏稜との2回戦では1点ビハインドの八回2死一、三塁で代打同点打。延長十回タイブレークの末に11年ぶりの8強入りを果たした。今年の春夏は2季連続で支部敗退したが、新チームでは正捕手としてレギュラーの座をつかんだ。
チームカラーは「基本的にはバッティングのチーム。だけど去年より守備をちゃんと固めてきている」。昨春の選抜甲子園から低反発の新型バット導入により、札幌南の選手は魚雷型などの木製バットを使う選手が多くなった。和田も練習から木製バットを使うが、こだわりもある。グリップ部分がバットの中心線に斜めにつくタイプ。「魚雷が自分に合わないなっていう人は、結構そのバットを使ってます。打った時にヘッドの軌道がブレないっていうところできれいにラインが入って、ミート率が上がる」。お気に入りの相棒を手に今大会に臨む。
昨秋、11年ぶりの全道勝利を挙げた札幌南
創部123年 まだ見ぬ夢の舞台へ
2000年、現在の田畑広樹監督(44)が主将として4度目の夏の甲子園に出場したが、選抜甲子園は創部123年で未踏の舞台だ。昨秋の全道は1勝しての8強で21世紀枠候補入りのハードルはクリアしたが、1回戦からの2勝で同じ8強に勝ち進んだ釧路江南が候補となった。チームの目標は「甲子園一択」とキッパリ。まずは3連勝で支部を突破し、全道の舞台となる札幌・大和ハウスプレミストドームにたどり着く。
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