札幌新琴似シニアOBの初対決が実現 昨春V・健大高崎と昨夏V・京都国際が初戦で激突【甲子園組み合わせ抽選会】
大阪市内で行われた全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会=撮影・小川泰弘
中学時代のチームメート
夏の甲子園の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われ、道外でプレーする道産子球児たちの試合日程も決まった。札幌市出身の加藤大成主将(3年)ら最多4人がベンチ入りする昨春王者・健大高崎は、12日の2回戦で昨夏王者・京都国際と対戦。加藤主将の中学時代のチームメート2人との道産子対決が実現する。
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互いに優勝候補の注目カードで実現
中学卒業で親元を離れて道外へ野球留学した3年間の〝答え合わせ〟の時が、いよいよ近づいてきた。加藤主将は昨春のセンバツVを含む春夏4度目の甲子園。「もちろん、ここに来たからには日本一を掲げてますし、圧倒的な強さで県大会を突破して甲子園に来るっていう一つの目標を達成できた。もう一つの日本一は、まだ5試合あるので、しっかり目の前の初戦に良い入りができるような1週間を過ごしたい」。優勝候補の一角として、堂々と頂点を見据えた。
「引くなよ」の〝サイン〟もフリに… 「何か、運命かな」
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京都国際には、新琴似シニア時代に「同じポジションだった」尾角凌内野手(3年)と、1学年後輩の中谷隼斗捕手(2年)がいる。抽選会では主将以外のメンバーは観客席に座っていたが、京都国際の席からの視線を感じた。「自分がステージの上にいたときに目は合わせてきましたけど、『引くなよ』みたいな顔をしてたんで、『俺もだ』みたいな感じの(サイン)は出しておきました」。結果的に高校進学後、最初で最後の公式戦での対戦が実現。「何か、運命かな」と楽しみにする。
初出場の甲子園で復帰を目指す能戸
3年ぶり2度目出場の茨城・明秀日立に進んだ音更町出身の能戸輝夢主将(3年)は、3年間で春夏通じて初めての甲子園出場をかなえ、9日の1回戦で静岡・聖隷クリストファーと対戦する。「本当にここまで来るまでに、たくさんいろんなことがありましたし、大会で結果を残すことができていなかったので、最後の最後に甲子園に出場することができて、まずはホッとしている」。
自身は県大会の準々決勝で左足首の靱帯を断裂してしまい、抽選会は足を引きずりながらの登壇だったが、「まずはグラウンドに立ってプレーすることを目標に少しでもケガを回復させるのと、立ったら立ったで、とにかくハツラツとしたプレーを。結果どうこうじゃなくて、思い切った全力プレーをあの舞台で見せられれば、それが一番の恩返しかな」。ベンチで仲間を鼓舞しながら、自らの出番を待つ。
旭川志峯と対戦する道産子対決も
また、千歳市出身の榎本有峰外野手(3年)が所属する広島・広陵は7日の1回戦で地元・北海道の旭川志峯と対戦。札幌市出身の田村颯丈郎外野手(3年)と鳴海柚萊外野手(3年)が所属する山梨学院は、11日の2回戦で聖光学院と対戦することが決まった。
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