郡司裕也 尊敬する〝ラムネ先輩〟の贈り物に感激「球団の垣根を越えて、くださった。優しい」
四回1死一、三塁、犠飛を放った郡司がベンチに迎えられる=撮影・松本奈央
■パ・リーグ18回戦 日本ハム9-0オリックス(8月3日、京セラドーム大阪)
日本ハムの郡司裕也捕手(27)が3日、京セラドームで行われたオリックス戦にスタメン出場し、四回に犠飛で追加点を奪った。大味な展開になっても気を緩めず、渋い働きで連勝に貢献。この日は「ラムネパワー」の先駆者から差し入れが届くうれしいサプライズもあった。
「犠飛のすゝめ」は慶応イズム そういうことに
6点リードの四回1死1、三塁。3番に入った郡司が中犠飛を放ち、相手に大きなダメージを与えた。試合中の広報を通じた談話は「犠飛のすゝめ」と発表した。
四回1死一、三塁、犠飛を放つ郡司=撮影・井上浩明
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試合後、斬新な発言の意図に触れると「僕も『学問のすゝめ』以外で『ゝ』を見たことがないんですけど。僕の談話、コメントに説明を求められると苦しくなってくる(笑)。深い意味はないので、いつも」と苦笑い。当然、慶應義塾の創設者、福沢諭吉の著書が元になっていて「慶応の人は福沢諭吉先生以外、先生と呼ばないので。慶応イズム…そういうことにしておきましょう」とまとめた。
大切な糖分補給 特に捕手で出場するときは
前日2日には、新庄監督の証言により、郡司がお菓子のラムネで糖分補給していることがクローズアップされた。特に捕手で出場するときは、脳をフル回転させるため、コンビニで小さなパッケージを購入し、ベンチに持ち込んでいた。
試合前、オリックス・若月が「郡司に」とスタッフに手渡したラムネ
目だけ合わせて会釈しておきました
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一夜明け、ラムネ摂取のきっかけとなったオリックス捕手の若月から、箱が一つ届いた。想像もしていなかったプレゼントで「若月さんがラムネグミみたいなものをくれて。ネクストのときに、目だけ合わせて会釈しておきました。球団の垣根を越えて、すぐにくださったので、優しいなと思いました。ただその半面、敵に塩を送って大丈夫ですかね」と笑いを交えつつ、深く感謝した。
捕手は多くの能力が要求される。郡司にとって、若月は特別なプレーヤーの一人で「ナンバーワンキャッチャーだと思っていますので、リスペクトしています。参考にさせていただいていることがラムネ以外でもたくさんあります。リードはもちろんですし、ブロッキングにしろ、スローイングにしろ、キャラにしろ、キャッチャーとして大事なものが全部備わっている」と羨望(せんぼう)のまなざしを向けた。
7月23日のオールスター第1戦で(左写真)七回、本塁打を放った若月(手前)を迎える新庄コーチ (右写真)七回に本塁打を放ちベンチ前でポーズをとる若月
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改めてお礼します DMか何か
気にかけてくれたことが何よりもありがたかった。「この後、お礼のDMか何か、しておこうと思います」。捕手として成長するため、これからも〝ラムネ先輩〟のプレーや振る舞いを見習い、吸収していく。