加藤貴之 無情のサヨナラ被弾 続投指令に応えられず「全部、打たれている球は甘い」
九回1死二、三塁、オリックス・頓宮にサヨナラ弾を浴びた加藤貴=撮影・松本奈央
■パ・リーグ16回戦 日本ハム2-4オリックス(8月1日、京セラドーム大阪)
完封目前の九回にまさかの結末
日本ハムの加藤貴之投手(33)が先発し、九回、頓宮裕真捕手(28)に逆転のサヨナラ3ランを浴びた。8勝目を懸けたマウンドで八回まで快調にゼロを並べていたが、土壇場でつかまった。
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移動便の遅延により、チーム本隊の到着が大幅に遅れ、試合開始が変更となるアクシデントに見舞われた。前日移動で入念に調整していた加藤貴は、疲労困憊(こんぱい)の仲間を気遣うように奮投。マスクをかぶった郡司と呼吸を合わせ、八回までほぼ完璧な内容で無失点に抑えた。
郡司(左)とバッテリーを組んだ加藤貴=撮影・井上浩明
継投の選択はなし 新庄監督「信頼できるピッチャーなので」
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今季初完封は目前だった。2点リードで迎えた九回。球数は110を超え、一、二塁のピンチを招いても続投だった。新庄監督は試合後、継投の可能性を問われ「ないです。ここで踏ん張ってもらわないと。信頼できるピッチャーなので」と言い切った。

猛省とともに前を向くベテラン左腕
託してくれた首脳陣の期待に応えたかったが、結果は無情だった。3連打で1点を返され、犠打を挟んで痛恨の被弾。敗戦の責任を背負った左腕は厳しい表情を崩さなかった。
「全部、打たれている球は甘いので。そこは反省して。前回のソフトバンク戦(7月2日、九回裏にサヨナラ打を許す)もこういう形になってしまっているので、しっかりと反省して次、頑張ります」と声を絞り出していた。
九回1死二、三塁、オリックス・頓宮にサヨナラ弾を浴び、引き揚げる加藤貴(左から2人目)