加藤貴之が7勝ターン 仲良し生田目が語る先輩左腕の優しさ「2人で飲みに行ったこともあるんですよ」
7回2失点と好投し、7勝目を挙げた加藤貴(左)=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ16回戦 日本ハム4-2楽天(7月20日、楽天モバイルパーク宮城)
日本ハムの加藤貴之投手(33)が、前半戦最後の登板で7回2失点と好投し、7勝目(3敗)を挙げた。8安打を浴びてもひるむことなく、持ち味の制球力を発揮し、四死球0、75球でテンポ良く試合をつくった。
スコアラーの方がしっかり分析してくれたので
「全体的には、楽天のバッターには打たれている印象がある。スコアラーの方がしっかり分析してくれたので、一回データを見て、そこも田宮と話して、少ない失点で終われたので、良かったなと思います。ランナーを出す場面が多かったんですけど、田宮の配球と、野手が守ってくれた。(前半戦で7勝は)中継ぎのおかげだと思っていますし、野手が点を取ってくれての勝ちなので、そこはうれしいですね」
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午後1時開始のデーゲーム。屋根のない敵地のマウンドは猛暑だったが、「暑かったですけど、相手も、みんな一緒。何とか投げられたかなと思っています」と気合で乗り切った。

自身の快投でチームの首位ターンを決め、「先発ピッチャーだけの話にはなるんですけど、(登板の)間を空けたりしてくれているので、しっかり休養を取れている。そこはありがたいなと思います」と起用法に感謝した。
「かっちゃん」って呼んでも怒らない説
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心優しい左腕は、後輩から慕われている。中でも2学年下の生田目は、加藤貴のことを「かっちゃん」と呼ぶこともあるほどの仲だ。「加藤さん、かっちゃんって呼んでも、絶対に怒らないから。ノリで、『おい、お前先輩だぞ』(と言われること)はありますけど、『すみません』『いいよ』で終わりです」と楽しいやり取りを明かした。
プライベートでも加藤貴と仲がいい生田目
2人で行けるぐらいのレベルまで、俺も来たんだな
後輩右腕は頻繁に、加藤貴から食事に誘ってもらうという。「一緒にいて楽なんですよね。去年のキャンプでは、2人で飲みに行ったこともあるんですよ。すごくないですか? 加藤さんと2人で行けるぐらいのレベルまで、俺も来たんだなと思って、ちょっとうれしかった(笑)。『誰か誘う? 別に誰でも良いし、2人でもいいよ』って言われたから、えっ、じゃあ2人で行きましょうって」。大好きな先輩との〝サシ飲み〟は、今も良き思い出だ。
気配り目配りが素晴らしい
若手投手陣たちにとっても、加藤貴の存在は大きい。生田目は「かっちゃんは、本当に優しすぎる。誰にでもめっちゃ気を使ってくれるし、話しかけてくれる。気配り目配りが素晴らしくて、加藤さんが絡むと、みんなが絡んでくれるから、1軍に来たばっかりの若い子とかは、みんなうれしいんじゃないですか」と証言した。
チームの投手陣では、宮西、バーヘイゲン、福谷、杉浦に次ぐ年長者となった。それでも、いつも楽しくチームメートとコミュニケーションを取り、雰囲気づくりに一役買う姿は、多くの選手たちから敬意を集めている。9年ぶりの優勝を本気で狙うシーズン。マウンドでも、グラウンド外でも、背番号14は絶対に欠かせない。
