コンサドーレ
2025/06/27 07:00 NEW

計り知れない苦悩と重圧。後半戦は高嶺主将の奮起に期待《河合CRC竜の眼》

 

耐え忍ぶ強さを身に付けたように感じる

 札幌は後半戦初戦の藤枝戦で価値ある勝利をつかんだ。押し込まれる場面も多く、ゲーム内容自体は決して良くなかったが、我慢すべき時間帯に我慢できたことが何よりの収穫だ。試合終了間際の失点で白星を逃した今治戦と天皇杯・大分戦を教訓にして、耐え忍ぶ強さを身に付けたように感じる。

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 藤枝戦は攻守の要を担う高嶺と近藤が不在だった。そんな飛車格落ちの状況で勝ったことは大きな意味を持つ。ボランチで先発した西野は試合を通して球際でファイトしてくれた。若い選手ゆえに判断ミスも散見されたが、ボールを刈り取る力や推進力を随所に発揮し、及第点を付けられるプレーを見せた。ボランチとしての課題と強みを整理して次戦につなげてもらいたい。

右サイドで先発した白井のシュートシーンは圧巻

 右サイドで先発した白井は、本職のFWと違う役割を担いながらも効果的な働きで勝利に貢献した。追加点を奪ったシュートシーンは圧巻の一言。難しい浮き球を上手にトラップし、ファーストタッチでシュートを打てる位置まで持って行った。一連のイメージができていたのだろう。フィニッシュの瞬間も、つま先に乗った素晴らしいシュートだった。試合に出た選手が活躍することで主力選手たちの競争心は煽られる。レギュラーと呼ばれる存在を脅かし、監督がチョイスに困るほどのポジション争いを今後も繰り広げてほしい。

 上々のスタートを切った後半戦は理想を追い求める一方で、現実的なサッカーを展開する必要がある。理想とする相手を圧倒するサッカーを目指す中でも、時には耐えるためにブロックを敷かなければいけない状況が訪れる。藤枝戦のように攻め込まれる時間帯が多くなっても、最後まで焦れずに組織として守ることが肝心。苦しいゲームでは、勝ち点を拾えるサッカーに徹したい。

最も自分を生かせるポジションに戻ったからには…

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