家泉怜依「(ボールを)弾くだけじゃなくて…」 2点リード逃げ切れずにPK戦負けで天皇杯2回戦敗退
前半、相手のCKをクリアするDF家泉(中央)=撮影・小田岳史
■天皇杯2回戦 札幌2-2(PK3-5)大分(6月18日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
ルヴァンに続き天皇杯も…
PK戦の末、2回戦敗退―。北海道コンサドーレ札幌は前半24分のMF木戸柊摩(22)のプロ初ゴールなどで2点を先制したが、前半39分、後半アディショナルタイムといった終わり際の失点を重ねて追いつかれると、PK戦は3-5で敗戦。ルヴァン杯に続き、天皇杯の敗退も決まった。
終盤の失点
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後半アディショナルタイム5分、同点ゴールを決められる札幌の選手たち=撮影・北波智史
120分の死闘も、勝利の女神が微笑むことはなかった。運命のPK戦、札幌は2人目のMF高嶺朋樹(27)が放ったシュートが無情にもクロスバーに阻まれた。大分は5人全員が成功させ、札幌は早くも天皇杯から退くこととなった。何よりも試合終盤に追いつかれたことが、この試合の流れを悪化させた。CBでフル出場したDF家泉怜依(25)も「ちょっと押し込まれたときにプレスが掛けられないというのが結構あったので、そういうところで押し込まれて、ああいう結果になった」と肩を落とした。
木戸、出間と若い2人が得点
試合の出だしは好調だった。多くの水が撒かれたピッチを味方に付け、札幌が得意とするパスサッカーでボールを走らせながら試合を支配した。前半24分、木戸が約30メートルの距離を沈めるスーパーゴールで先制すると、同28分には右サイド深くを切り込んだMF原康介(19)からのクロスにFW出間思努(20)が反応し、理想的な展開で2-0とした。しかし、前半終了も見えてきた同39分に失点すると暗雲が立ち込め始めた。
前半24分、MF木戸がプロ初得点となる先制ゴールを決めた
最後の最後に悪夢
後半に入っても攻勢は緩めなかった。後半11分にFWのアマドゥ・バカヨコ(29)や白井陽斗(25)、MF田中克幸(23)、同32分には新加入のFWマリオ・セルジオ(29)を投入し、リードを広げることを狙った。追加点は奪えなかったが、リードを保ったまま試合終了へと向かっていた。逃げ切りを図り、同39分にDF宮大樹(29)をピッチに送ったが、最後の最後に悪夢が待っていた。後半アディショナルタイム5分、大分のCKが直接ゴールへと吸い込まれ、ゲームプランは一気に崩れた。
監督の意図は理解しているが…
試合を締めることができない悪癖が、この日も出てしまった。家泉は「(ボールを)弾くだけじゃなくて、ラインを上げたり、もう1個出したりしないと、相手の得意なプレーでやられてしまう」と押し込まれたときのプレーを悔やんだ。「監督も宮くんを入れてきたりするのは、しっかりと(試合を)クローズする意味で入れてきてると思う。僕たちも理解はしているし、締め切れなかったのが敗因かな」と続けた。カップ戦は全て敗退し、残すはリーグ戦のみとなった。重苦しい雰囲気を払しょくするためには、リーグ戦で勝利を重ねる他ない。
PK戦の末に敗退して肩を落とすDF家泉
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