《天皇杯・大分戦後》ボールを届ける選手がいれば得点は取る選手《岩政Talk》
【月刊コンサドーレ7月号:家泉怜依インタビュー「道なき道を歩いて」《赤黒の肖像》】
■天皇杯2回戦 札幌2-2(PK3-5)大分(6月18日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
試合後、取材に応じた岩政大樹監督(43)の一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「ルヴァン杯と天皇杯、同じような負け方をしたなと思っています。負けた後もサポーターの皆さんが選手たちを鼓舞する声援を送っていただいたことに感謝をしつつ、非常に申し訳ないという思いをしています。フットボールの観点で言うと、(芝に)水を多めに撒く機械を導入していただいて、そのおかげで前半、非常にボールは入って、その間はいいフットボールができたなと思っています。その後、(芝が)乾いてしまって、ハーフタイムと後半終わりはそういう水の撒き方をしなかったと思いますけど、ボールが止まってしまうと、なかなか気持ち良くプレーできなかったなといったところはあったかなと思います。とはいえ2-0の展開の中でのゲームマネジメント。前半の終わり際の時間、そして後半最後の守り切る時間、非常につたないゲーム運びを、今回だけではないですので、同じようなことが起こってしまった。今回ももったいない試合だったなと思っています」
【道新スポーツ全部読める 2千円お得な年払い】
―後半3-4-3に変えたと思うが、守り切る狙いだったのか
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「攻撃のときは変わってません。守備のときに相手の3-4-3に対応する形で変えましたけども、守り切るも何も、時間はたくさんありましたので、いつも言っているように、残り5分までは攻めにいくよということで、その後のチャンスもたくさん作りましたので。相手の攻撃もそこから威力が減りましたから、効果はかなりあったかなと思います」
―初出場となったマリオの評価
「非常にいい選手だということはきょうもよく分かりましたし、ボールがなかなか来なかったのは組み合わせのところで、いろんな事情ですね。本当はベストの彼にボールを届けるところの組み合わせは、もう少し合うメンバーでさせてあげたかったですけども、動き自体は彼は繰り返していましたので、そこにボールを届ける選手がいれば、得点は取る選手だと思います。きょうは試運転というか、来て1週間ぐらいですか。1週間経たないぐらいなので時差ボケを含めて、コンディションがようやく上がってきたところで、きょうは出場時間をもうちょっと短くしたかったけど、長くなってしまいましたから、それでもけがなくやりましたし、コンディションはこれから上がってくるので、期待できる選手だと思っています」
―田中宏のサイドバックでのプレーの評価と、その適性は
「見ての通りです。今、2カ月、3カ月ぐらい取り組んでもらいながら、徐々に良くなっていくと思います。サイドバックに求められる運動量もそうですし、スピードもそうですし、スプリントを繰り返せる能力もそうですし、声も出せますし、クロスもありますし、いいサイドバックと言われる選手がみんな持っている能力をほぼ網羅している選手じゃないかなと思います。彼自身もJに入って、ウイングもしくはウイングバックでトライしてきましたけども、そこで藤枝に行ったり、うちでプレーしたりしながら、なかなか突出した活躍ができていないところで、一つのキャリアの中の転換点にある選手なのかなとは思いますので、そこでドリブルを仕掛けるだけではなくて、いろんな選手との絡みの中でゴール前に入っていく。そこから彼の特長を使っていく方が今後の彼のキャリアを伸ばしていくとは思ってますし、実際きょうのプレーを見ても、いいトライができると思います」