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2025/06/16 08:00 NEW

【西川薫】相次ぐ道内プロクラブのオーナー変更 道外資本流入はチーム強化に直結するか?

 

イエスタ、コンサ、アルテミス、レバンガ…

 道内プロクラブのオーナー企業の変更が相次いでいます。昨年10月にVリーグの北海道イエロースターズが、札幌発祥の経営コンサルタントなどを展開する武ダGEAD株式会社に変わったのを皮切りに、今年1月にはJリーグの北海道コンサドーレ札幌が、創設以来の大スポンサーだった石屋製菓の傘下に入りました。さらに4月25日付けでVリーグ女子のアルテミス北海道が、Bリーグ鹿児島レブナイズのオーナーも務める200億円企業のWizが、6月6日にはBリーグ・レバンガ北海道も急成長中のタイミー・小川嶺社長(28)が個人オーナー就任の発表が行われたばかりです。

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 われわれ道産子にはおなじみの老舗企業もあれば、急成長する道外の企業など、多種多様。会見などを通じて共通した感想は、北海道という土地に可能性を感じてくれていることです。道外からの資金流入が、クラブに与える影響は絶大で、早速、レバンガ北海道は、パリ五輪日本代表・富永啓生選手(24)の加入を発表しました。年俸は過去最高年俸だといいます。レバンガ在籍中に日本代表入りすれば、12年アジアカップの桜井良太GM(42)以来2人目の快挙達成となります(折茂さんはレラカムイ時代の09年が最後)。将来のNBAを目指しての加入で、契約も単年ということですが、北海きたえーるでどんな活躍をするか、開幕前からワクワクします。

SVリーグ、Bプレミア参入に立ちはだかる高いハードル

 Vリーグは2024-25年シーズンからトップカテゴリーのSVリーグが開幕。Bリーグも同様に、2026-27年シーズンからBプレミアがスタートします。ともに、成績による昇格降格が行われない代わりに、規格を満たすアリーナや、一定の売り上げ確保などが求められ、参入ライセンス取得のハードルは決して低くはありません。イエスタは来季のSVライセンスが交付されていましたが、チーム数の規定により昇格が見送りになりました。旭川市が拠点のSV・ヴォレアス北海道が本拠地とする旭川市民体育館は、2030年度をめどに建て替える計画です。レバンガ北海道も現在の北海きたえーるから、アリーナ機能を追加して、移転新築する月寒体育館を本拠地にする計画が明らかになっていますが、巨額の建設費がネックになるため、なかなか正式かつ詳細な発表は聞こえてきません。

チーム人件費は現状2億円台から最低5億円に

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