ファイターズ
2025/06/06 18:50

《ハム番24時》6月6日


 交流戦は2カード目に突入した。毎年のことだが、セ・リーグ主催試合はDH制がなく、投手が打席に入る。それは楽しみの一つだが、バッテリーの視点に立つと、戦術的にも心理的にも大きく違ってくるという。セの野球を知っている元中日の郡司に、捕手の本音を聞いた。

 野手に比べると、本職ではない投手は打ち取りやすい。アウト1つを計算しやすくなる。ただ「やりやすいですけど、面倒くさいといえば面倒くさい。(データが少ないため)どう攻めていいか、分からないじゃないですか。執拗(しつよう)にインコースに行って当てちゃったら―ということも考えないといけない」と明かした。

 投手には死球を与えないよう配慮する不文律がある。一方で、本職ではない投手に安打を許すと、ダメージが大きい。プレッシャーがかかるのは確かで「(打たれたら)気まずいです。それが嫌なんですよ。抑えて当たり前、打たれたら何してんねん、みたいなことがありますよね。最近、バッティングがいいピッチャーも多い。インコースにガリガリ行けないし、難しいです。DHがないのは楽ですけど、その分、(代打などの)作戦も増えますし」と、ため息交じりに続けた。

 郡司が考える対処法は1つだ。「野手と同じように攻める。(自軍の)ピッチャーは投げづらいかもしれないです」。〝安パイ〟という感覚はない。想像以上に神経を使うのだと、あらためて教わった。

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