松本剛 マルチ安打で勝利に貢献 プロ初ホームランの山県を「野球脳が高い」と絶賛
四回2死一塁、山県の2点本塁打で生還した松本剛が笑顔で迎える=撮影・桜田史宏
■セ・パ交流戦2回戦 阪神4-5日本ハム(6月4日、エスコンフィールド北海道)
4戦ぶりのスタメン&複数安打は出場19試合ぶり
日本ハムの松本剛外野手(31)が「8番・中堅」で4試合ぶりに先発出場。4月20日のオリックス戦以来となる複数安打を放ち、チームの勝利に貢献した。
「ホッとしたというか、なかなか(試合に)出るのが決まっていないし、結果が出ていないので。出るところも読みづらいし、きょうは(スタメン)あるかなと思っている中で出て。結果が必要な立場で、いい打席の内容も多かった。しっかり継続してきたいです」
山県のプロ初本塁打をアシスト
二回の第1打席は中前打で出塁し、盗塁に成功。2―2の同点に追い付かれた直後の四回には2死から左前打を放ち、続くルーキー山県の勝ち越し2ランを呼び込んだ。

「2アウトからでも、ああやって塁に出れば、きょうのピッチャーは走れるかなと思っていた。塁に出て、走れれば2アウトでも二塁のチャンスをつくれる。そう思っていたら、ガタシュー(山県)が初ホームランを打ってくれて、いい回になりましたね」
選手会長も認めるドラフト5位ルーキー
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
何事にも真面目で一生懸命。売り出し中のルーキーのプレーは、2022年に首位打者のタイトルを獲得した松本剛も目を見張るものがある。
「なかなかホームランを打つタイプの選手じゃない人がああやって打つのは、すごく大きいことなので。野球に対して、すごく真面目ですし、野球脳が高い選手。守備は誰がどう見てもうまいし、バッティングも最近、感覚が良さそうに打っていた。パワーがないのは自分で分かっているけれど、それをうまく利用して、打席の中でも頭を使ってやっているなとすごく思う。いい選手だと思います。いつも一生懸命やっているし、すごく良い子ですね」
すべてを受け入れ前に進む
自身は苦しいシーズンを送っている。先月8日に出場選手登録を外れ、同20日に1軍再昇格。ベンチスタートも多く、スタメンを外れた先月31日のロッテ戦では、新庄監督の近くでストップウオッチを持ちながら戦況を見つめた。
「あれも良い勉強。監督が意図を伝えてくれたので。監督が考えること、イメージしていることを選手が一発で感じ取れるのが理想だと思う。それを僕が間近で実感して、すごい楽しかったですし、面白かったし、勉強になります。気付いたことあれば(ほかの選手に)共有しながら、勝てるチームができれば良いです」
二回1死、中前打を放った松本剛(左)
チームに不可欠な存在に変わりなし
選手会長として、つらい姿を見せることはない。
「野球で結果を残すのがもちろん一番ですけど、それ以外でもできることは少なからずある。自分がいるという存在がプラスになればいい」
若い選手が多いチームにとって、頼もしいリーダーの存在はとてつもなく大きい。
二回1死一塁、松本剛が二盗を決める