松本剛 悔しさ胸に鎌ヶ谷で今季1号 2軍だからこその「うれしいけど、ダメなこと」とは
2軍巨人戦で今季1号3ランを放った松本剛(左から2人目)=撮影・近藤裕介
■イースタン・リーグ9回戦 巨人6-5日本ハム(5月15日、鎌ケ谷スタジアム)
日本ハムの松本剛外野手(31)が、2軍で今季1号のアーチを放った。5点を追う七回1死一、二塁から、左翼スタンドの防球ネットに直撃する3ランをかっ飛ばした。
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ホームラン以外の打席も良かった
「『1軍で打つために』という準備でやっているので、その中でホームランという結果は良かったと思います。それ(本塁打)以外の打席も良い打席が多いので、継続してやっていきたいなと思います」

今季は開幕から1軍で好調なチームを支えてきたが、5月に入って19打数1安打と打撃にブレーキがかかった。打率も.176と低迷。8日に出場選手登録を抹消され、「もちろん、悔しいです」と唇をかんだ。
上に戻った時により戦力となるため 現在の打撃時のテーマは○○
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それでも、選手会長は決して腐らない。「1軍は(チームの)状態がすごく良いので、自分が戻ったときにまた、より良い流れを持って行けるように準備していくだけだと思います」。すぐに気持ちを切り替え、鎌ヶ谷で若手選手たちの手本となるプレーを披露している。
この日は三回にも、追い込まれながら右方向へ松本剛らしい安打をマーク。「今はテーマを持って打席に立てています。きょうのピッチャーに対して、打撃コーチと話し合いながら、その中でしっかり真っすぐから打ちに行くということを、どのピッチャーに対してもやっている。追い込まれたら、ああいう(右方向への)バッティングはもともと得意。ああいうのはできるよ、というところは見せながらも、しっかり真っすぐは打ちに行けるようにやっています」と課題を見つめた。
三回、先頭の松本剛が右前打を放つ
2軍の5試合で19打数7安打
降格が決まった際、1軍首脳陣からは「多く打席に立って、しっかり状態を上げてきてほしい」と伝えられた。その言葉に応えるように、2軍ではここまで5試合に出場し、19打数7安打、打率.368と結果を残している。「もともとそんなにめちゃくちゃ悪い感じではなかったので、特に大きく変えている部分はないんですけど、再確認をして、結果を自信にして、(1軍に)戻れたらなと思います」と力を込める。
家族に良い気をもらいながら…
今は愛する家族と暮らす自宅から、鎌ヶ谷に通っている。北海道に滞在している時には会えない子どもと、ゆっくり触れ合う時間が、何にも代えがたいパワーの源だ。「それは、もちろんすごくあります。(2軍にいることは)良いことではないんですけど、気持ち的にはすごく良い。良い気をもらっています」と笑顔を見せた。
ただ、家族のためにも、いつまでも一緒に生活するわけにはいかない。「毎日会えるのはうれしいです。でも、うれしいけど、ダメなことなので、しっかり早く(1軍に)行けるようにやっていきたい」。一日でも早く家を離れ、エスコンフィールドで仕事をするパパの姿を、子どもたちに見せるつもりだ。

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