《SHINJOの信条》(同点打の矢沢は)バット1ミリも持っていなかった

■パ・リーグ9回戦 ロッテ3-4日本ハム(5月31日、エスコンフィールド北海道)
―(劇的なサヨナラ勝ち)
「(九回に同点打を放った)矢沢くん、全くバットを裏で振っていなかったからね。足の準備だけさせて、なんで矢沢くんて言ったんだろうオレって(笑)。矢沢くんって出てきたんですよ! バット持てって(笑)。良かった」
―そんな雰囲気なかった
「バット1ミリも持っていなかった」
―左ピッチャーに左打者とか関係なく
「全く全く。矢沢くんって。(頭の中に)ポーンって出てきて」
―名前だけ降りてきた
「ちょっとそれはオレも分からん」
【矢沢宏太 突然の代打も指揮官の采配信じ同点タイムリー「ボスが打てると思って…」】
―代打の吉田が打席に立った時に降りてきた
「吉田くんが追い込まれてから降りてきたかな」
―五十幡をそのまま打席に送る選択肢もあった
「悪くないからね。調子は悪くないから。でも、矢沢くんかな~って。(サヨナラ打の)郡司くんは得意技なので。もうもうもうセンターから右しか見ていなかったオレ。あんだけ前に外野が来ると打ちやすいのかな。しっかり見えている子なので、ポジショニングが」
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―五回にエラーから逆転を許す悪い流れがあって
「本当ですよ。イージーゴロのエラーから、やっぱり3点取られるから。恐ろしいですね」
―先発の山崎は四回まで1人の走者も出さず
「ねえ~。で、引っ張れなくなっているし、(エラーした)石井くんは。引っ張ろうとしていてあの打球がいっていると思うから、ちょっと調子落ちてきている気がしますね。でも、あのミスでしょうね。ミスからミスとバッティングはつながってくるので、切り替えることは難しい。きょうは良かったですね。山崎くん。腕の振りがすごく良くて、あれは振るだろうなと思いました。次もね。期待してさらにいいピッチングをしてくれるでしょう。その時には打線がね。上向いてきているでしょう」
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―交流戦に入る前のカードを勝ち越し
「交流戦、楽しいですもん。ファンと同じ気持ちで、交流戦をきっかけに一気に上がってくる選手が3人くらい出てくる予感がするので、パ・リーグではない違うピッチャーを打って、感覚を取り戻す選手が必ずいると思う。データがないし、あまりそこまでは」
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―試合中、選手会長の松本剛がベンチで監督の隣にいた
「ベンチがこういう考えで進めているんだよっていうのを。きょう、スタメンじゃなかったから。松本くんが選手に伝えてもらったらいいかなと。あとコミュニケーションをヘッド(コーチ)と取れるので」
―ストップウオッチを持ってコーチのようだった
「ランナー、ファーストでの配球とか。このボールは1ボール2ストライクからフォークの確率が高いので、この前の前の球でグリーンライトをかけていたら、やっぱ一気には行けないので、すぐに(スタートを)切れる選手もいるんですけど、だいたい3球くらいかかる。だったら1ボール2ストライクのフォークボールが多い時にスタートを切れるよ、みたいな話はしていました。まあまあ、教えていたみたいな感じです」
―今まで選手にやらせたことはあった
「ないないない。八木監督はありますけど。あとは盗塁とかも森本コーチが行けそうな時は僕に任せてくださいと言われるので、じゃあ行こうかって。いい流れを全員で意見を出し合って、勝つというのが。頼もしいですよね」
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