北海道栄が2年ぶり春の円山切符 不振脱却の松尾が公式戦初アーチ【春季室蘭支部】
北海道栄は、1点差に追い上げられた直後の六回、この回からマウンドに上がった鵡川のエース・住友から2番・松尾(右)が、公式戦初の本塁打を右翼芝生席へ運んだ=撮影・西川薫
■春季全道高校野球大会室蘭支部大会(5月18日、苫小牧・とましんスタジアム)
▽Bブロック代表決定戦 北海道栄8-1鵡川※八回コールドゲーム
※八回コールドゲーム
春季全道大会は26日札幌円山で開幕
23年南北海道大会準優勝の北海道栄が、2番・松尾和則右翼手(3年)の公式戦初アーチとなる3ランなど2桁安打の猛攻で、八回コールドゲームで鵡川を撃破。2年ぶりの円山切符を手に入れた。春季全道大会は23日に組み合わせ抽選会が行われ、26日から札幌円山で熱戦が繰り広げられる。
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1点差に追い上げられた直後の六回2死一、二塁。この回からマウンドに上がった鵡川のエース住友脩杏投手(3年)の内角に入ってきた甘い直球をフルスイングすると、右翼ポール際の芝生席へ運んだ。公式戦初の本塁打に「切れるかと思ったが、ホームランになってうれしかったです。普通にぱっと何も考えずに振ったら、入りました」。ガッツポーズしながら、ダイヤモンドを1周した。
1年春、夏と道大会準優勝するもその後は…
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入学早々の1年春、チームは春季全道で準優勝。さらに夏の南大会でも決勝進出。ところが、その後は昨秋まで4季連続で支部大会を突破することができなかった。1年秋から公式戦に出場してきた松尾も「全道に行かなくちゃいけないプレッシャーは感じてました」と、責任を感じていた。
開き直って本塁打含む3安打3打点
〝無心〟の境地だ。大会前まで、極度の不振に苦しんでいた。「何も考えずにもう割り切ってやろうと思って。そうしたらいい結果出ました」。本塁打を含む3安打3打点。考えすぎて、迷路に陥っていたが、開き直って打席に入ると、バットに快音が戻った。

この1本が自信と勢いを与えてくれる。「全道大会でも自分の持ち味のバッティングを生かせるように頑張ります」。あと一歩届かなかった2年前の夏を超えるため、松尾がバットでチームをけん引する。