ファイターズ
2025/05/13 20:40

阪口楽 8カ月ぶりアーチ 極度の不振で沈む心 支えた野村の電話と細川の置き手紙

本塁打を含む2安打をマークした阪口=撮影・近藤裕介

■イースタン・リーグ7回戦 巨人6-4日本ハム(5月13日、鎌ケ谷スタジアム)

思い出した心地の良い感触

 長く暗いトンネルの中から、ついに光を見つけた。日本ハムの阪口楽内野手(21)が「8番・一塁」で先発し、五回に一時同点となる今季1号の右越えソロを叩き込んだ。

 飛距離が武器の大砲候補だが、本塁打は昨年9月18日の2軍ヤクルト戦以来約8カ月ぶり。「久々すぎて、(どう打ったのか)あんまり覚えていないです。(スタンドまで打球が)行くのかも分からなかったので、行って良かったです」と、手に残る感触をかみしめた。

今季1号ソロを放った阪口

 

苦境に陥ったプロ4年目シーズン

 昨年はイースタン・リーグで11本塁打をマークし、飛躍の準備が整ったかに見えた。しかし、高卒4年目の今季は開幕から極度の不振に陥った。この日の試合前まで、76打数8安打で打率.105、長打は二塁打1本のみだった。

 「今年は確率を上げてと考えていたんですけど、全然ダメでした。マジで苦しかった。とにかく苦しかったです。何をやってうまいこといかなくて。いろいろ、監督もコーチも、引き出しをいっぱい出してくれて教えてくれていたんですけど、なかなかハマらなくて」と、苦悩の日々を過ごしていた。

同期組の活躍に焦りも 「もう残りは僕だけか」

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