ファイターズ
2023/06/26 20:00

鎌ケ谷発企画「待ってろエスコンF」 第3回は阪口楽内野手

2軍で現在チーム2位の52試合に出場し、自分を磨いている阪口(撮影・近藤裕介)

昨季の1軍デビュー戦でいきなりプロ初安打 24日に誕生日迎えた20歳ホープの現在地

 2軍で泥にまみれながら己を磨くダイヤの原石たちにスポットを当てた新企画「待ってろエスコンF~鎌ケ谷チャレンジャーズの今に迫る~」。近い将来、新球場のスターになる可能性を秘めた若きタレント候補の現状を掘り下げる。不定期連載の第3弾は、21年ドラフト4位の高卒2年目・阪口楽(うた、20)。ルーキーイヤーの昨季、1軍デビュー戦でプロ初安打を放ったホープの現在地を聞いた。

打撃を軸に走攻守全てでレベルアップ目指す

―今季はここまで2軍でチーム2位の52試合に出場し、打率.222、2本塁打、11打点。現状をどう考えているか
「去年よりは、ちょっとは上達しているなという実感はあるんですけど、まだまだ守備も走塁もバッティングも全然なので、全てレベルアップしようと思ってやっています。去年に比べたら守備のドキドキ感はなくなった。バッティングは打ったらうれしいですし、打てなかったら最悪だって、その繰り返しです。でも打てないのは下手くそなだけなので、そういうときはウエートをしまくってモヤモヤを吹き飛ばします」

―特長は打撃力だと思うが、守備や走塁も力を入れているか
「そうですね。守れなかったら、まず1軍で出られないので、全てをやらないといけないと思っています。それでも、やっぱり打たないと魅力がないと思っているので、バッティングは一番に考えています」

たとえ試合の後でも自分のスイングに納得してから一日を終える

―1日のタイムスケジュールは
「試合の日は、7時には起きています。朝は起きられる方だと思います。朝ご飯をいっぱい食べて、お風呂に入って、そこで歯を磨いて。大事な時間ですね。目を覚まさないとダメなので。朝にウエートをやる日も結構あるので、ウエートをやってからグラウンドに行きます。試合が終わったら練習して、夜ご飯食べて、もう一回練習して、早く寝ます。試合後の練習では必ずやるメニューを決めている。置きティーなんですけど、試合だとピッチャーにフォームを崩されるので、そこでもう一回、自分のスイングを確認してから終わっています。2、30分ですね。納得するまで」

―試合後の置きティーはプロ入ってからの習慣か
「そうです。今思えば、高校の時は何も考えていなかった。こっち(プロ)に来てから、できることをやろうと思ってやっています。今1軍にいる人たちに、かなり影響されましたね。やらされているわけではなくて、その人たちの背中を見て、やろうと思いました。ジェイ(野村)さんや、(細川)凌平さんもそうですし、マンチュー(万波)さんもあれだけすごい活躍をしている。みんな鎌ケ谷で練習している姿を見ていた人たちなので。マンチューさんとジェイさんは鎌ケ谷で一緒に練習する機会は少しだけでしたけど、ずっと一緒にやっていた凌平さんは意識がすごく高かった。必ず真面目にやることをやっている。同じ京都出身で、12月も一緒に練習させてもらって、今は自分だけ2軍なので、早く追いつきたいです」

―験担ぎやルーティンはあるか
「験担ぎみたいなのを結構しちゃうタイプだったんですけど、今はしないようにしています。このゴミを拾わないと打てないとか、結構考え過ぎてしまうタイプなので、意識的になくしています。ゴミは拾いますけどね(笑)。バットを磨かないととか、細かいことを気にし過ぎてしまうタイプなので、今は何も考えずに練習に集中するようにしています」

野球ノートを書き始めてから 打てるようになってきた

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