《SHINJOの信条》あれがこたえたんじゃないですか。自分のミスでピッチャーに迷惑をかけて

■パ・リーグ8回戦 日本ハム7-3オリックス(5月6日、京セラドーム大阪)
―先発の伊藤が好投。どう見ていたか
「みんなが見て思っていることと一緒(笑)。いつも通り、素晴らしいピッチングをするなーこのピッチャーはと思ったでしょ。その通り」
―体力がある
「ね。いつも100球を超えているから、こういう展開なら、ポンと切っていいかなと思ったんですけど。(7回95球で交代させたのは)ピッチングコーチと伊藤くんが話し合っての結果」
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―監督が期待を寄せる3人の打者が活躍
「3人ともホームランを打ったね。野村くんが二回にツーベースを打って、進塁打、進塁打、進塁打のサインだったんですよ。万波くんと山県くんはしっかり右に進塁打を打ったけど、清宮くんは進塁打を打ってないでしょ。方向的には。でも進塁はさせているから合格(笑)」
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―この3人が機能すれば強くなると以前から話していた
「2000年生まれの子たち。僕が監督させてもらってから、キーポイントになると意識して(チームを)つくってきましたからね。あ、清宮くんは違うか。1999年? じゃあ、外しておいて(笑)。その年代の子たちで引っ張っていけば、5年後、素晴らしいチームになると思うので、僕は遠くからそれを眺めたいと思います(笑)」
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―清宮は3試合ぶりのスタメンだった
「あれがこたえたんじゃないですか。2試合外れて。自分のミスでピッチャーに迷惑をかけて、僕が2日間外して、反省したと思うので。バッティングより守備をしっかりしないといけない、という意識を持たせて、二の次がバッティング。打席の中でリラックスできたと思う。進塁打はコンパクトに(振れていた)。進塁打で(打者が)右打ちをするのはサイン通りなんですけど、その後。しっかりボールの線を引いてバンとセカンドゴロを打つ。ボールを見るタイミングをつくらせるという意味でも、進塁打のサインは好きですね」
―万波は守備のミスもあったが
「エラーが続くと、肘から先がちょっと硬くなってくるんですよ。エラーをしてはいけないというところが、さらにエラーを起こす原因になるので。今は守備のスランプじゃないですか。いいプレーが続けば、直ってくるし。とにかく、力を抜くことですね。逆にね。目力だけ入っていたら、しっかり捕れる。僕も昔、1000回捕って、ジャンプして1回、ナイターのライトが目に入って落としたことがある。その瞬間、8万人ぐらいから、ジャンプして捕るなよと。何千回と捕っているのに。その1回だけで、ふざけて捕りすぎや、小学生に悪影響やと。僕はそれが理にかなっている捕り方だと思うから、うちの外野手たちもジャンプして捕るじゃないですか。見た目は良くないかもしれないですけど、理にはかなっている。ソフトに球を捕るように。万波くんのエラーも硬まって。あれ、きのうもジャンプしてフワッと捕ったら終わりなんですよ。それをヤバイと硬くなるから(グラブの)土手に当たる」
―ホームランを打った清宮はバットがいつもと違った
「魚雷バット? あまり興味ない。松本くんにしても清宮くんにしても、普通のバットで普通に打ちにいって、(ボールが当たるのが)手前になるから魚雷バットの効果が出るわけでしょ。芯に当てにいこうとしたら効果がなくなる。普通のバットのようにして打たないことには。そのへんの感覚は難しいんじゃないかな。清宮くんが魚雷バットを使って打ったということは、差し込まれる打ち方だから、良くはないよね(笑)。使ったことがないから、分からんけど。それで結果が出たらいい。芯に当てるのがうまいバッターは魚雷バットを使う必要がない、とは思います。いいんじゃないですか。最終的にはグリップの上くらいに芯がくるバットが発明されたら(笑)。手もしびれないでしょうし。でも、バントがちょっと怖いですね。きょうの松本くんにしても。あそこで(バットを)変えられないしね。あのバットでしっかり決められるように練習してもらわないと」
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―(続けて)
「(六回の)森くんの大きな当たりを五十幡くんがよく捕ってくれました。あれが抜けていたら流れが変わっていたと思うし。めちゃくちゃ助かりました」
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