【一問一答】古林睿煬 1回ピシャリの快投デビュー 153キロも「(球速は)まだ上がる」
来日初登板を3者凡退で飾った古林=撮影・桜田史宏
■オープン戦 日本ハム5-4ロッテ(3月11日、ZOZOマリンスタジアム)
日本ハムの新外国人右腕・古林睿煬投手(24)が来日初登板を果たした。六回に救援し、153キロを計測した直球を軸に攻めて、1回3人斬り。台湾の〝火球男〟がインパクト十分のデビューを飾った。取材に応じた古林の一問一答と加藤武治投手コーチ(46)の談話は以下の通り。
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―来日初登板を振り返って
「初めてマウンドに立った瞬間というのは緊張感があったんですけど、1球投げてから、自然に投げられました」
―初球153キロを計測。球自体の評価は
「球速に重きを置いているわけではないですけど、全体的に悪くなかったかなと思っています。きょうの目標としては、少ない球数でしっかり打ち取ることでした」

―打者相手に投げて真っすぐの手応えは
「初めての試合だったので、真っすぐで打者と対戦する感覚をつかんで。それから変化球を試して、というイメージでした」
―前の打席で本塁打を放っていた岡に対して慎重に攻めていたか
「岡選手がホームランを打った時は、ウオーミングアップに集中していて。日本のほかの選手についても今は覚えている段階。そこまで前の打席の結果は気にせず、目の前の打席に集中して投げました」
―登板後、チームメートに声をかけられていた
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「みんなでチームプレーをしているような雰囲気がすごく良くて、とてもうれしかった」
六回を無失点に抑え、万波(右)に迎えられる古林
―右脇腹を痛めて調整は遅れたが、ようやくスタートラインに立てた感覚か
「きょう、こうやってゲームに登板できたのは良かった。これから1年間、健康な状態で投げることが楽しみです」
―移籍してすぐ右脇腹を痛め、焦りや不安はなかったか
「けがをした当時、チームからも、焦らず、次にやらないように、ゆっくり調整しようという話だったので、トレーナーさんと合わせながらじっくり調整できました」
―新庄監督は、先発をするとしても、中継ぎの経験はプラスになると
「日本に来たからには、どんな役割でも、自分のやるべきことをしっかりやることに集中したい」
ベンチで新庄監督(左)とハイタッチを交わす古林(右)
―シーズンに向けて、日本で活躍できるという手応えは感じたか
「まだ、相手(打者)も自分も理解しきれていない時期だと思う。これからもっと試合を重ねて、お互いにデータが積み重なった後、抑えることが大切なことかなと思います」
―今、仕上がりは何パーセントぐらいか
「体の調整としてはいい状態だと思っています。あとは実戦の経験、相手チームへの対策の仕方かなと思います」
―開幕前にここまで来られて一安心か
「順調だと思います」
バッテリーを組んだ伏見(右)とタッチを交わす古林
―今後、変化球の精度なども高めていきたいか
「日本のプロ野球はそんなに簡単ではないと思っていますので、変化球に限らず、全体的に強化していけたら」
―直球のスピードはまだ上がりそうか
「はい、上がると思います」
■古林について加藤投手コーチ
「初めて実戦で投げられたことがプラス。変化球の精度はまだまだ、これから。出力が高く、1発目であれだけ出せる。たぶん(球速は)もうちょっと出ると思いますし。無事にけがなく、初実戦を終えられたのは良かった。真っすぐは強さがある。伸びのあるピュッという球ではなく、ドカーンと来る球のように感じます。(今後の起用法については)1試合しか投げていないので、こちらとしてもまだ判断ができない。いろんな視野を持って見ていきたい」