ファイターズ
2024/12/05 19:30

【一問一答】宮西尚生 一時は引退覚悟も新庄監督の「楽しめ」で奮起 40歳シーズンも突っ走る 

来季の目標を書いた色紙を持つ宮西=撮影・桜田史宏

 日本ハムの宮西尚生投手(39)が5日、エスコンフィールド北海道で契約更改に臨み、1500万円アップの年俸6500万円でサインした(金額は推定)。今季はチェンジアップを習得するなど、新境地を開き、30試合に登板し、19ホールド、防御率2.10の好成績をマークした。40歳になる来季も新庄剛志監督(52)から授かった「楽しめ」を全力で体現する。一問一答は以下の通り。

【日本ハムの契約更改一覧:12月5日時点】

―サインは
「しました。流れ的に10億とか言った方がいいの(笑)。アップしていただきました」

―思っていた額だったか
「そこは全くなく、契約していただいたことに感謝。それしかないです」

―球団から、どんな言葉をかけられたか
「ここ数年、年齢とともに落ちてくる体力だったり、結果もそうでしたけど。そこからチェンジアップを覚えたこと、進化したこと。気持ちが切れずに盛り返したことに関して、すごく評価していただきました」

―球団に伝えたことは
「何もないです」

―今季を振り返って
「個人的には新しいことにチャレンジして、監督の楽しめという言葉をよく考え、自分なりに表現、考え方を決めて、新しい野球観ができた。今までと違った見え方があり、自分が成長できたなと思います。チームの状態が良くて、優勝争い、CS(クライマックス・シリーズ)を久しぶりに経験できたことが、本当に楽しかった。最後、ソフトバンクに力の差を見せつけられた。そこの悔しさはあります。勝ってファンの方が喜んでくれて、ああいう大歓声がCSの時に起きて、やっぱりこれを求めていたんだと。来年、ああいう戦いを常にできるように、そして最後、笑いたいと思います」

―後輩たちを見てどう感じているか
「成長したなと感じますね。ブルペンを中心に回った生田目、河野、(田中)正義、山本拓もそう。質問の質、内容というか。1軍で戦い続けるためには―という質問が多くなったのは、チームのことを考えて自分も成長しようと、なんとか1軍のリリーフの枠をキープしてやる、という意識の高さからだと思う。ファームにも6月までいましたけど、自分たちが何をやるべきなのか、としっかり考えてトレーニングしているし。自分が20歳の時を考えたら、すごいなと思う。そういう後輩たちから刺激を受けて。それこそ、チェンジアップを覚えたのも若い子の刺激があって、俺もなんかやってみようと考えたので。たくましい後輩たちの中で、できているなと思います」

―2軍スタートから奮起した原動力は
「どこにあるんでしょうね。球団は、気持ちが折れずに、進化して帰ってきたことを評価してくださいましたし。正直、開幕から1軍に上がれないまま、いよいよかなと腹をくくれたというか…今年までかなと。何と言えばいいか分からないですけど、最後やったら、楽しく終わりたい、新しいことにチャレンジして終わりたいなと。そこで腹をくくれたというのが後半の原動力、状態の良さ(につながった)。気持ちが切れずに楽しさをつかめた、というのが大きかったかな。正直、4月、5月は辞めたい、辞めよう、今年までと腹をくくっていたので。まさか、こういうことが起きるとは。CSの最後のイニングを任せてもらうとは想像もしていなかった」

―来年は40歳に。チャレンジしたいことは

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