高校野球
2024/11/22 18:05

東海大札幌高の鈴木捕手「全国でも攻める野球できた」ミスから敗戦も収穫あり【明治神宮大会高校の部】

六回2死、チーム初安打となる中前打を放った東海大札幌高の鈴木=撮影・中川明紀

■明治神宮野球大会第3日(11月22日、東京・明治神宮野球場)
▽高校の部2回戦 広島商業3-0東海大札幌高

攻守の課題が浮き彫りに

 初の4強入りを狙った東海大札幌高は、序盤にミスから献上した3点を取り戻すことができず、打線も五回まで無安打。六回以降、毎回得点圏に走者を進めたが、決定打が出ずに4安打完封負けを喫した。出場が確実な来春の選抜甲子園へ、攻守の課題が浮き彫りになった。

「負け試合はミスから崩れる」

 記録に残らない守備のミスが重なった。外野手が続けて打球を弾き、単打から長打へとピンチを広げて3失点。打線も1回戦の大垣日大高戦の二回以降、16イニング無得点に終わった。これで、この秋に就任した遠藤愛義監督(40)の連勝記録は「9」でストップ。「負け試合はミスから崩れる。その部分も立て直したいが、やはり甲子園に出ることになれば打ち合いもできるようにしないと。いい投手から点数を取ることができるかも野球だと思っている」。長い冬へ向け、持ち味の打撃でさらなる強化の必要性を口にした。

惜敗し、がっくりと引き揚げる東海大札幌高ナイン

 

試合前の対策が裏目に

 投手の攻略で後手に回った。試合前の情報で「変化球がすごくいい投手だったので、逆にそれを狙っていこうと指示をした」と指揮官。ところが変化球は高めへ抜けるボール球が多く、結果的に直球に手を出して五回までの出塁は四球での2つのみ。六回が始まる前に行われたグラウンド整備のタイミングで方針を切り替え、直球狙いに変更してからは何度も好機をつくり出しただけに「ちょっと(狙いと)逆だったので、子供たちを惑わせてしまったのかな」と、対策が裏目に出てしまった。

鈴木が反撃ののろし「真っすぐ狙いで…」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい