浅野今季初ゴールで先制も

 　前節でG大阪に今季初勝利を挙げた北海道コンサドーレ札幌は、連勝を狙って敵地新潟に乗り込んだ。前半２０分、右シャドーで起用されたMF浅野雄也（２７）の今季初ゴールで先制したが、想定外のけが人と退場者が出たことも響き、後半３５分に同点弾を許す。１人少ない数的不利を耐え抜き、１－１で引き分けた。

　開始早々、新潟FW谷口が連続シュートを放つ。前半７分にMF小見、同１０分にFW長谷川のシュートが札幌ゴールのクロスバーを直撃するなど、新潟優位の場面が続いた。そこへ、一つ目のアクシデントが起きた。前半１６分、古巣新潟戦に闘志を燃やしていたFW鈴木武蔵（３０）が左太もも裏を痛め、FW大森真吾（２３）と交代した。鈴木は前半４分にDF馬場晴也（２２）からのパスをヘディングシュートするも、GKにセーブされ、またも今季初ゴールはならなかった。

　前半２０分、３戦連続となる札幌の先制弾が生まれた。左ウイングバックで先発したMF青木亮太（２８）のキープを起点に、相手がクリアしたこぼれ球にすかさず反応した浅野が、ペナルティエリア手前から左足でゴール左上に決めた。

　前半４０分、新潟MF松田がシュートを放つが、宮澤がゴール前で体を張ってブロック。札幌は前半を１－０で終えた。前半のボール支配率は４０％と劣勢だったが、シュート数は７対７と互角。チャンスを確実にものにした。

　後半１０分、二つ目のアクシデントが起きた。DF馬場が負傷しDF髙尾瑠（２７）と交代。けがで２つの交代枠を使わざるをえなくなった。そして痛い三つ目。後半３０分、FW大森にこの日２枚目のイエローカードが出て、退場となってしまった。このあと、悲劇の同点弾を許す。後半３５分、新潟MF秋山のミドルシュートが、札幌のDFに当たってゴール右に吸い込まれた。

　何とか追加点を阻止したい札幌は後半３６分、MF小林祐希（３１）、DF中村桐耶（２３）、MF長谷川竜也（３０）を一気投入する３枚代えで交代枠を使い切る。敵地で勝ち点１を死守した。

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