ファイターズ
2024/04/10 20:25

田宮裕涼 6年目でブレークの秘訣(ひけつ)とは 23歳の新星をよく知る2人に聞いた

シーズン開幕から存在感を発揮している田宮

売り出し中の正捕手候補 巧打&強肩の秘密を探る

 プロ6年目の日本ハム・田宮裕涼捕手(23)がシーズン開幕から好調だ。天才的なバッティングセンスと〝ゆあビーム〟と表される強肩で、存在感を発揮している。彗星(すいせい)のごとく現れた正捕手候補をよく知る岩舘学2軍内野守備走塁コーチ(42)と、山中潔2軍捕手インストラクター(62)にブレークの訳を聞いた。

開幕スタメンから全力アピール 打率は現在.458

 昨季までの1軍出場は31試合。2軍暮らしが長かった23歳が一躍、スポットライトを浴びている。今季は自身初の開幕1軍入りを果たし、開幕戦では先発マスクをかぶり、攻守で躍動。4月5日の西武戦(エスコン)では自身初の3安打猛打賞をマークするなど、ここまで.458と高打率を残している。

担当スカウトでもある岩舘コーチ 「想像はしていました」

 担当スカウトで千葉・成田高の先輩でもある岩舘コーチは、活躍ぶりをこう見ている。「想像はしていました。新庄監督との縁もあるだろうし、アイツが持っている運もあると思います」

2018年10月31日 高校の先輩でもある岩舘スカウト(左)から指名あいさつを受けた田宮

 

オフに交わした約束を忠実に遂行 つかんだ開幕マスク

 直属の後輩とは、去年のオフにこんな約束をしたという。「まずキャンプはしっかり、けがなく乗り越えて、開幕のスタメンを一番の目標にしておけ」。そのために、やるべきことを決めた。

 「とにかく、けがしないでキャンプを乗り切って、オープン戦はそこそこでいいから結果を残す。開幕スタメンを勝ち取るために、伊藤(大海)とコミュニケーションを取る」。その教えを忠実に守り、開幕マスクの座をつかみ取った。

優れたバッティング技術 課題だったスローイング面でも急成長

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