ファイターズ
2024/03/25 19:00

【一問一答】万波中正 W目標達成へ決意「チームの優勝と個人的にはホームラン40本」

フリー打撃で快音を響かせる万波=撮影・桜田史宏

■全体練習(3月25日、エスコンフィールド北海道)

 日本ハムの万波中正外野手(23)が25日、エスコンフィールド北海道で取材に応じ、全日程を終えたオープン戦を総括した。29日の開幕まで残り4日。昨季、ホームラン王のタイトルにあと一歩まで迫った若き主砲が、勝負のシーズンへ向けて決意を語った。一問一答は以下の通り。

ーオープン戦が終了。開幕を目前に手応えは
「試合に出ることで、なんとか試合中の感覚をつかめてきた。自分自身の調子も最低限の水準まで上げられたと感じる。(開幕まで)4日空くけど、しっかり過ごして開幕を迎えられたらいいかなと思う」

ー新庄監督からレギュラーを明言されている。キャンプ、オープン戦の仕上げ方は例年と違ったか
「そうやって言ってもらえて、いろいろな人から助言をいただいた。キャンプ序盤から試合に出る回数が少なかったので不安はあった。思ったよりも試合中の打撃の感じをつかむのに時間がかかったけど、最後はしっかりある程度、打席に立たせてもらって、バッティングもまだまだではあるけど、まずまずのところまできた。守備の感じ、フル出場する体力、疲労感もかなりつかめたかなと思います。シーズン中と変わらないリズム、ルーティン、時間で日々を送る中で、だいぶ野球をする準備、レギュラーシーズンを戦う準備ができたと思う」


ーキャンプからグリップテープを巻いたり、新しい試みやチャレンジがあった。オープン戦のテーマはあったか
「テーマは開幕までにちゃんとした調子をつくること。試したことは、これといって新しいことは…。オープン戦に入ってからは、そこまでやってない。毎日、体の調子や動きを見て、それに合わせたトレーニングをトレーナーさんと相談しながら日々できたかなと思う。シーズン中に限らず、続けていたことなので、あらためてそういう作業をやって、オープン戦を送れたのは良かった」

ーオープン戦序盤は苦しんだが、尻上がりに調子を上げた
「仕上がっている、仕上がってないは正直よく分からないのが素直な感想。こういった形でシーズンに入るのは初めてですし、序盤も調子はかなり苦しかったけど、振り返って打率を見ると、思ったよりも悪すぎはしない。過去2年のオープン戦打率は2割3分が一番良かったぐらい。そう考えたら、これだけ自分の中で苦しんだ感覚だけど、最終的に2割8分ぐらい。そこは自力が付いてきたのかな?と感じられました。もちろん最初は苦しかったけど(調子の波は)必ずあることなので。そこで歯止めを利かせて踏ん張れたのは、すごく良かったと思います」

ーチーム全体のレベルアップに関して手応えは
「そういうのをジャッジするのは、僕ではないと思う。何とも言えないけど、調子が良い選手は多いし、オープン戦でも終盤に追い付いたり、勝ち越すケースがかなり増えた。そういうところは、これまでと変わったと思う。きのう(DeNA戦)もずっと0点で抑えられて、相手投手が良くてなかなか得点できなかったけど、終盤にチャンスをつくって、八回にグワチョ(マルティネス)がホームランを打った。そういうところで相手にかけるプレッシャーは増してきていると思う。間違いなくチームとしてステップアップしていると思いたい」


ー去年までとは求められる役割が違う
「4番はグワチョが打ってくれると監督が明言している。僕が3、5、6番なのかは分からないけど、チャンスメークや塁に出ることも仕事の一つになると思う。もともとOPSを上げたかったので、出塁率を意識しながらやりたい。ここ数試合を見ても長打やホームランで試合が動くと、あらためて感じた。相手の攻撃もこっちの攻撃も、長打やホームランが1本出ただけで、僅差の試合で一気にチャンスになったり、得点が入ったりする。長打を打つこと、昨年より1つでも多く出塁することを目指したい」

ー去年は飛躍の1年。ゴールデン・グラブ賞やベストナインを獲得した。責任感の芽生えは

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