ファイターズ
2021/11/10 15:14

新庄監督 清宮スリム化計画「ちょっとデブじゃない?やせない?」

練習の合間、清宮に声を掛ける新庄監督(撮影・大石祐希)

 ビッグボスから、清宮にダイエット指令! 日本ハムのビッグボス・新庄剛志監督(49)が9日、沖縄・国頭で行われている秋季キャンプを視察し、清宮幸太郎内野手(22)に減量を命じた。伸び悩んでいる大砲候補の成長を促すために「今はちょっとキレがない気がするから、痩せてみようと。痩せた方がモテるよ、かっこいいよって」と“スリム化”を勧めた。ダイエットによって、来季5年目を迎えるスラッガーの覚醒はなるか、注目だ。

 秋季キャンプ視察2日目。ビッグボスは前日8日とは打って変わって、選手たちと積極的にコミュニケーションを取った。「(話しかけた後の)やっぱり、あの表情が一番うれしいですね。話をして、笑顔が多かった。自然に出ている顔というのは美しいですよね」と目を輝かせる若手の反応を喜んだ。
 今季1軍出場のなかった清宮とも話し込んだ。テーマはまさかの「ダイエット」。新庄監督は清宮の腹回りを擦るしぐさをしながら、「ちょっとデブじゃね? ちょっと痩せない?」と減量を提案したという。清宮自身は、体重を落とすことによって打球の飛距離が落ちることを怖がったが、指揮官の見方は違った。
 「今もそんなに打球、飛んでないよって。昔の方がもっと飛んでいた。昔の方がスリムじゃなかった? それはキレがあったから」と俊敏性に着目。結果を出せていない4年間だけに「変えないと。もし、痩せて飛距離とかがものすごく下がったら、めちゃめちゃ食って戻せばいいだけのこと。とりあえずトライしてみようか、という話をしました」と背を押した。
 食事が大好きなことも把握している。「食べるのが好きらしいですね。何か移動中に弁当7個食ったって。すごい食べる子、大変だろうね、俺のテーマ。痩せてきたら、みんな褒めてね」。東京―仙台間の新幹線内で、牛タン弁当を7個食べたエピソードを交えながら、報道陣にも協力を求めた。
 指令を出したのは、それだけにとどまらなかった。ノックを受けている清宮を見て、股関節が硬い弱点も指摘。「最後の捕るところで、ここ(股関節)の柔軟性が全くない感じがして。股関節を軟らかくすることを自分で考えてほしい。このキャンプ終わってから春までに。テーマはいっぱいありますよ、彼は」と多くの宿題を与えたようだ。
 しかし、その課題を消化できた時、大きな成長を遂げているはずだ。「いい目をしていましたよ」とビッグボスも清宮の覚悟を感じ取った。あとは行動に移すだけだ。

「やってみなきゃ分からない」

 ビッグボスから“ダイエット指令”を受けた清宮は「『清宮ダイエットに挑戦』となるのはちょっとやめてほしいですけど、やってみなきゃ分からないところもある。戻そうと思えば、すぐ戻せるので」と減量に意欲を見せた。
 今季、1軍出場ゼロに終わるなど、入団からの4年間は思うような結果を残せなかった。これまで体重を減らす取り組みはあまり行ってこなかったが、ビッグボスは未来の4番候補に「変化」を要求。清宮は「それが4年やってきた結果だと思うので、(変わらないといけないのは)間違いない」と受け入れた。
 「答えは春のキャンプで、というところかな」とやる気は十分。2月1日のキャンプインまでに、清宮史上最高のキレキレボディーをつくり上げる。

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