高校野球
2023/10/25 22:10

別海の快進撃がストップも 公立校唯一の4強で21世紀枠候補選出に希望【秋季全道高校野球】

二回、ベンチへ戻る選手らへ拍手を送る島影監督(左から二人目)(撮影・桶谷駿矢)

■秋季全道高校野球大会第6日(10月25日、札幌ドーム)
▽準決勝 北海6-1別海

一時は1点差に迫るも終盤に引き離される

 全道初勝利から一気に公立校唯一の4強まで勝ち上がった別海がついに敗れた。終盤に1-6と引き離されたが、今夏の甲子園出場の北海と対等に渡り合い、一時は1点差に追い付くなど部員16人が一丸となって最後まで戦い抜いた。

ブラスバンド10人、保護者、OBがスタンドから応援

 三塁側の内野スタンドには、試合前日に約10時間かけて応援に駆けつけたブラスバンド10人と保護者やOBらが大声援を送った。残念ながら決勝には届かなかったが、試合後は島影隆啓監督(41)が「ベスト4の壁というか、ここまで来ると一つのミスも許してもらえない。今大会初めてのエラーが失点につながったり、記録に残ってない走塁のミス、送球のミスがあった。この大舞台でそういうミスをしているうちは勝てないのかなと改めて思いました。良い経験、良い勉強になったんじゃないかな」。悔しいさが大きいほど、強豪との対戦が手応えのあるものだったことを裏付けた。

一回に失策からの連打で2失点

 一回、いきなり2点のビハインドを背負った。1死からの内野フライを、千田涼太二塁手(2年)が一度はグラブに入れたが、落球。ここから連続安打で2点を失った。

 打線は北海の先発・新屋敷寿也投手(2年)の前に七回まで無得点。八回にようやく一矢報いた。先頭の中道航太郎捕手(2年)が、右前打で出塁すると、後続が連続で四球を選び無死満塁の大チャンス。1死後、2番・影山航大遊撃手(2年)の内野ゴロの間に1点を返し、1点差。なおも2死一、二塁と攻め立てたが、追加点は奪えなかった。

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