高校野球
2023/10/18 20:50

【プレーバック】秋季全道高校野球大会1回戦 旭川実業4-3北照※延長十回タイブレーク(10月18日、札幌ドーム)

延長十回タイブレークをサヨナラ勝利で制した旭川実業ナイン。試合後、田中投手(左から2人目)らがスタンドの応援団へガッツポーズ(撮影・西川薫)

延長十回タイブレーク 2死から旭川実業の田中主将がサヨナラ2点タイムリー

 背番号1同士の投げ合いで始まった試合は、互いに譲らない激闘となった。先手を取ったのは北照。四回、内野ゴロの間に先制すると、五回には手代森琉輝主将(2年)の犠飛で追加点を挙げた。しかし、旭川実業も終盤に反撃を開始。七回、4番・岸本颯仁外野手(はやと、2年)の三塁打を皮切りに1点返すと、八回には内野安打と3四死球の粘りの攻撃で追いつくことに成功した。

 九回には共に2死満塁の好機をつくったが、旭川実業の田中稜真主将(2年)も北照の2番手・高橋幸佑投手(2年)も、気持ちの入った投球で勝ち越しは許さなかった。そして試合は延長タイブレークに突入。先攻の北照は内野ゴロの間に1得点を挙げた。最少点差を追う旭川実業だったが、2者連続犠打失敗で2死一、二塁と追い込まれたが、最後はエースが決めた。真ん中高めの直球を田中主将が右中間にはじき返し、一気に2者が生還して劇的なサヨナラ勝ちで幕を閉じた。


■サヨナラ二塁打を放ち、投げては10回3失点(自責1)と投打で躍動した旭川実業の田中主将
「(サヨナラ打は)決め打ちはするなと言われているんですけど、もう割り切って打ってやろうということだけしか考えてなかった。良い方向に抜けていってくれた」

■北照との熱戦を制した旭川実業の岡本大輔監督(50)
「最後はキャプテンに託すしかなかった。勝つとしたらこれしかない。ベストゲームですね。大きな経験になりました」

敗れた北照の上林弘樹監督(44)
「野球って難しいな。ほんとに、よく最後を守ったし、よく粘り強くいった。うちとしては、思ってたような展開になったんで、本当、あと、最後の1つのアウトを取り切れるところまで指示できなかったところが、僕の反省点。選手はよくやりました」

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