ファイターズ
2023/09/02 20:30

伊藤大海が3戦連続完投も8敗目 右腕を奮い立たせる本拠地ブルペンにある後輩たちからの〝メッセージ〟

プロ最多タイの11K、9回2安打1失点と力投した伊藤(撮影・松本奈央)

■パ・リーグ21回戦 オリックス1-0日本ハム(9月2日、エスコンフィールド北海道)

由伸との投げ合いで自己最多タイ11奪三振も 一回の1失点が重く

 日本ハム・伊藤大海投手(26)が2日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に先発。自己最多タイ11奪三振の力投実らず、9回2安打1失点も完投負けを喫した。一回に中川圭の左前適時打で先制点を献上し、「初回、もったいなかったなと思います。でも、タラレバなので」と唇をかんだ。

「日本一のピッチャーだと改めて思った。僕があげた1点が余計悔しい」

 今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームメートだった山本由伸との投げ合い。負けず嫌いな道産子右腕が、燃えないわけがなかった。「気持ちも入れていましたし、勝負を楽しみながら投げられた」と、二回以降はスライダーを軸に完璧な投球を披露したものの援護に恵まれず。立ち上がりの1失点が重くのしかかり、「(山本は)要所要所で1点もやらない姿が日本一のピッチャーだと改めて思った。僕があげた1点が余計悔しいです」と言葉をつないだ。
 

オリックス先発の山本

 

完投した3試合はイニング間のキャッチボール省略

 それでも、九回まで1人で投げきり、3試合連続完投を記録した。「攻撃している間に投げる球数がもったいない」と、直近3試合ではイニング間のキャッチボールを省略。できるだけ体力を温存し、好結果につなげている。

甲子園を懸けて戦った母校・駒大苫小牧高の後輩たちの言葉

 エスコンフィールド北海道で4試合ぶりの登板。本拠地ブルペンのフェンス際には、母校・駒大苫小牧高の後輩たちからの〝メッセージ〟が刻まれている。今夏の南・北北海道大会の準決勝と決勝は、同球場で実施。球児たちがしたためた『全国制覇 駒大苫小牧』、『北海道で1番長く』という決意が、1カ月以上たった今も消えずに残っている。
 

ブルペンのフェンス際に残っている駒大苫小牧の後輩たちが書いた決意の言葉

 

南大会準決勝終了時にブルペンで発見 「みんなは気付いていないかも」

あわせて読みたい