ファイターズ
2023/08/31 05:00

《大海の部屋》vol.07 テーマは伊藤大海のつくり方! 26歳の誕生日を契機に人生を振り返った

8月31日に26歳の誕生日を迎えた伊藤(撮影・松本奈央)

道産子右腕の25年間を凝縮 秘蔵写真も随所に掲載!

 日本ハム・伊藤大海投手(26)の連載手記「大海の部屋」vol.7は、『誕生日スペシャル』と題してお届け。プロ野球選手・伊藤大海は、いかにして誕生したのか? 道南の港町・鹿部で過ごした幼少期を中心に25年間の歩みを振り返った。

意外にも経験のないバースデー登板

 8月31日に26歳の誕生日を迎えました。これまでバースデー登板の記憶はないなあ。負けたら嫌なので、したくないですけどね(笑)。小さい頃、夏生まれは家族で僕だけだったので、ちょっと盛大なお祝いだった気がします。伊藤家では、誕生日の人の好きなものを食べるのが恒例。僕は「何食べる?」って聞かれるのが苦手なので、「何でもいい」という感じでしたけど(笑)。
 

2歳の誕生日、大きなバースデーケーキを前に興味津々の伊藤(家族提供)

 

思い出深いプレゼント 父から贈られたグローブとバット

 プレゼントは、レゴブロックとかもらっていたかな。野球を始める前には、父さんからビニール製のグローブとバットのセットをもらったこともありました。それを使って、家の前で父さんと父さんの弟とよく遊んでいました。グローブは外に置いておいたら、きつねに食べられちゃいましたが(笑)。

 バットは結構、使いました。もしかしたら、父さんに野球をやるよう仕向けられたのかもしれない。もともとはインドア派で、ストーブの前でレゴブロックをやるのが好きでした。そして、お姉ちゃん子。雪遊びが好きだった姉と、かまくらを作ったり、小さい頃はずっと付いて歩いていたな。
 

2020年12月、家族団らんでクリスマスを過ごす伊藤家。(左から)伊藤、父の清光さん、母の正美さん、弟の駿航さん、姉の凪香さん(家族提供)

 

野球人生の始まりは小学2年

 小2の時、自分から「やりたい」と言って野球を始めました。そこから、野球選手になりたいとずっと思い続けてきました。父は、たこつぼ漁師ですが、一回船に乗せてもらって、船酔いしてすぐ帰してもらったのがトラウマで。

 漁の手伝いは、あまりしなかったかな。夏休み中の昆布干しと、春休み中にたこ箱を入れる時期くらい。終わったら食べられるアイスが楽しみでした。昆布はまとめると重いので、当時の力だったら大変だったけど、家族みんなでやらないと終わらない。合間に野球の練習に行って、夏休みはあまり楽しいものではなかったです。

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