ファイターズ
2023/08/16 01:30

2軍降格後初戦で場外弾放った今川 両親の涙にカムバック誓う「本当に、やってやるって気持ち」

2軍降格後初戦となったイースタン・巨人戦で場外弾を放つなど執念を見せた今川(撮影・近藤裕介)

■イースタン・リーグ14回戦 巨人4-3日本ハム(8月15日、鎌ケ谷スタジアム)

九回左翼場外の2ラン ゆっくり一塁方向へ

 何度でも、はい上がる! 日本ハムの今川優馬外野手(26)が15日、2軍巨人戦に「4番・右翼」で先発し、九回に左翼場外へ2号2ランを放った。前日14日に1軍出場選手登録を抹消され、出直しの一戦。存在感を示す特大弾で、再昇格へののろしを上げた。

 3打席凡退し「ちょっと(降格を)引きずっていた自分がいる」と感じながら迎えた第4打席。九回無死一塁、フルカウントでの6球目を振り抜くと、今川は本塁打を確信してゆっくり一塁方向へ歩き出した。

 「追い込まれても、しっかり冷静になれて、強く振り抜けたので、すごく良かった。ペイペイの(ソフトバンク)3連戦の練習でもすごく自分の中で手応えがあった。そのイメージ通りのバッティングができました」

「悔しさの方がまだ大きい。やっと状態が上がってきたところだった」

 会心の打球は場外へ消えたが、悔しさは簡単には消えてくれない。「最後に本塁打が出たのはうれしいけど、それ以上に、またこっち(2軍)に来てしまった悔しさの方がまだ大きい。また、本当に先の見えない戦いになる。昇格してから14打席ずっと結果が出なくて、すごいしんどかったけど、やっと状態が上がってきたところだった。状態の良さはこれからも継続してアピールして、またすぐに1軍に呼んでもらえるように結果を残すしかない」と、自分に言い聞かせる。

清宮、万波、野村らは1軍で活躍 「あいつらとまた一緒に野球がしたい」

 これまで、何度もともに夜遅くまでバットを振ってきた清宮、万波、野村らが1軍で結果を残しつつある中、一人、鎌ケ谷行きを命じられた。「悔しいですね。本当に悔しいです。あいつらの活躍を見て、自分も負けないようにやってきました。早く戻って、また万波、清宮、野村とかと一緒に野球がしたい」。今は悔しさを胸に抱えながら、必死に前に進もうとしている。

降格前のソフト3連戦 左翼は全て内野手の野村

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