高校野球
2023/07/15 16:00

【プレーバック】全国高校選手権北北海道大会1回戦 釧路工業13-10釧路江南(7月15日、旭川スタルヒン)

四回1死満塁、2点適時二塁打を放つ釧工の関(撮影・宮永春希)

〝釧路ダービー〟制し釧路工が8強に進出

 4年ぶり26度目の釧路工業と5年ぶり26度目の釧路江南の〝釧路ダービー〟は、13-10で釧路工業が制し、7年ぶりに初戦を突破した。両チーム合わせて31安打は北大会の1試合最多安打にあと1と迫る記録だった。

 試合前の雨の影響でグラウンド状態は最悪。試合中も雨が振り続けた。一回、釧路工業の1番・木村環太遊撃手(3年)の右中間を破る二塁打で、激戦のゴングが鳴った。続く2番・河越聖矢右翼手(3年)が左前打で無死一、三塁。ここで一走の河越が盗塁を仕掛け、相手捕手の悪送球の間に三走が生還した。

 釧路江南もすぐに反撃し、二回1死から5番・長谷川颯介一塁手(3年)が左越え二塁打。2死一、二塁から8番・生駒悠斗投手(3年)の適時中前打で同点に追い付いた。

 三回以降、互いの打線がさらに活性化する。釧路工業が先頭の木村の中前打から長短4安打で3得点すると、釧路江南も長短4安打で3得点と一歩も引かない。釧路工業が四回に4本の安打と犠打などで4得点すると、釧路江南はその裏に2点、六回にさらに2点を返して3度試合を振り出しに戻した。

 釧路工業は七回に2点、さらに八回に3点。この試合最大となる5点差に広げ、その後の釧路江南の反撃を八回の2点に抑えた。釧路工業が両チーム2桁得点の乱打戦を制して8強に駒を進めた。


■六回の打席で頭部に死球を受けながら、その裏から2番手投手で4回2失点に抑えた、関裕彩二塁手(3年)

「当たったときは左耳がきーんとしていたけど、大丈夫。これで一歩前進。どこが来ても関係ない。自分たちの野球を貫いて頑張っていきたい」

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