高校野球
2023/07/14 19:00

札幌北 全国のOBも一丸で金星目指す! 15日に南北海道大会開幕

全国高校野球選手権南北海道大会前日の公式練習で調整を行う札幌北ナイン(撮影・野沢俊介)

札幌円山球場で公式練習

 全国高校野球選手権南北海道大会の開幕を前日に控えた14日、札幌円山球場で公式練習が行われた。出場する16校が20分間を使い、球場の感触などを確かめた。2年連続出場の札幌北は、札幌支部を勝ち抜いてからこの日まで全国から多くの支援や差し入れが届くなど大きな反響があった。15日第3試合で行われる札幌第一との一戦を制し、応援してくれるOBたちに吉報を届ける。

マネジャー室に入らないほどの差し入れ

 南北海道大会に挑む道内屈指の進学校がうれしい悩みを抱えている。昨年に続く快進撃に全国各地のOBから喜びの声が上がっているそう。森田有監督(47)は「すごい電話が掛かってきている。差し入れがマネジャー室に入らないぐらい」と目を丸くする。

多額の支援金、施設新設計画も

 現在使用している横断幕の「力戦奮闘」という言葉を作った国際弁護士からも連絡が入った。森田監督は「北高野球部で3年間やって、国際弁護士になったすごい人。『自分たちが作ってから24年後の後輩がやってくれているのがうれしくて』とすごい話がいっぱい出てきた」と話した内容を笑顔で振り返った。「施設(の新設)も努力したい」と多額の支援金も集まっている様で、野球部の未来は明るい。

エース稲原「臆することなくいい試合ができれば」

 エースの稲原永久投手(3年)は「OBの方からの支援とか応援の声掛けは結構ありました」と感謝した。「ここまで来られたので3年間やってきたことを出し切りたい。相手が強いことはわかっているけど、そこで臆することなくいい試合ができれば」と力を込めた。

 昨夏の南北海道大会は1回戦で札幌大谷に4―11と大敗したが、指揮官は「終わってからすごい拍手をもらった」と振り返る。15日は全校応援の予定で学校全体の後押しも心強い。球場の盛り上がりは野球の流れを一変させる。球場全体を巻き込みながら〝金星〟を狙う。

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