プロゴルフ
2023/07/08 20:40

道産子・小祝さくらが地元初V王手 2差で最終日単独首位スタートは勝率10割【女子ゴルフ・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ】

ギャラリーが見守る中、1番ホールのティーショットを打つ小祝(撮影・西川薫)

■ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ3日目
▽決勝ラウンド1日目(7月8日、札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース、6611ヤード、パー72)

通算11アンダーで首位浮上 極めて稀な4日間同一メンバーで最終日

 北広島市出身の小祝さくら(25、ニトリ)が5バーディー、1ボギーと猛チャージ。通算11アンダーで、千歳市出身の2位・宮澤美咲(20、HESTA大倉)に2差をつけて今大会初の単独首位に立ち、今季初優勝に王手をかけた。9日の最終日は、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が過去の記録を確認できないというくらい極めて稀な3人による4日間同一メンバーという最終組で、悲願の地元初Vに挑戦する。

過去の地元大会は笹生と争った20年の2位が最高 最後は逃げ切り狙う

 小祝はアマチュア時代の2016年ニッポンハムレディス8位など過去25度の地元大会で、20年2位のニトリレディス(小樽カントリー俱楽部)が最高成績。「笹生優花ちゃんと優勝争いをしたことは、すごい記憶に残っている。2位で最終日を迎えて、すごい地元優勝したかったんですけど、できなくて悔しい結果で終わってしまった。その時にやっぱりリベンジというか、いつか優勝したいなっていう気持ちがすごい強まった。最終日、トップでプレーが始まることにはなるんですけど、ずっと一つの目標だった北海道優勝だったので、それを目指して明日は頑張る」と、アクセル全開で逃げ切り態勢に入る。

6番ホールで入れ替わり 10番から3連続バーディー 道勢史上初の1~3位フィニッシュも

 3日連続での道産子同一メンバーとなった3日目。2日続けて苫小牧市出身の菊地絵理香(34、ミネベアミツミ)が単独首位でけん引したが、この日は1差で追う小祝が抜け出た。5連続パーで迎えた6番507ヤードのパー5。2オンに成功し、2メートルのイーグルパットを惜しくも外したが、楽々バーディー。この時点で、小祝と宮澤が8アンダーで並び首位タイ。さらに小祝は10番から3連続バーディーで一気に単独トップに立った。誰1人脱落することなく優勝争いを演じ、「同じ組み合わせだったので、初日をプレーしているみたいでした。まさか明日もということで。でもうれしいですね、地元北海道ということで」。北海道勢史上初のワンツースリーフィニッシュにも期待が掛かる。

 データは小祝優勝の可能性を裏付ける。プロデビュー後、187試合で優勝は8度。その中で、最終日単独首位からの勝率は、6戦4勝と6割超え。さらに2位以下と2差以上となると、3戦全勝の勝率100%。真夏の北海道に、季節はずれのさくらが咲き誇るか、目が離せない。

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