北照の149キロ右腕・中谷嘉希 DeNA入りした地元・黒松内町の先輩と再会「プロに行きたい思いが強まった」
北照のプロ注目149キロ右腕・中谷=撮影・西川薫
背番号11で甲子園メンバー入り
3月19日に阪神甲子園球場で開幕する第98回選抜高校野球大会に13年ぶり6度目の出場を果たす北照は27日、恵庭市の北海道文教大室内練習場で汗を流した。プロ注目の最速149キロ右腕・中谷嘉希投手(2年)は背番号11でメンバー入り。小中で同じチームだった憧れの先輩のプロ入りを刺激に、自らも聖地で名を上げる。
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雰囲気が違う 聖地で早くやりたい
1年秋の札幌ドームで衝撃の147キロをマークした本格右腕が、聖地デビューへ順調に準備を進めている。昨年12月にはチームで甲子園のスタジアムツアーに参加。初めて足を踏み入れた甲子園の雰囲気に「他の球場と全然、雰囲気が違って、自分の中でも早くやりたいっていうか、ここで活躍したいという気持ちになりました」と開幕を心待ちにしている。
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2024年の秋季全道大会1回戦、3番手で登板した北照の中谷
体重増でフォームの改良も完了
身長は183センチで昨秋から変わらないが、体重は83キロから90キロへ〝排気量〟アップ。ブルペンでは6~7割の力感で投げ込んでもミットを叩く音は迫力満点。フォームも改良した。「足を上げて勢いをつけられるように」と、クイック気味からブルペンではノーワインドアップで投球。「下半身に筋肉がついて、球は強くなった気がします」と手応えは十分だ。
ストレートが自分の武器
上林弘樹監督(46)は、調子の波が小さくなってきていると言い、「天候とか気温とか上がれば、もうちょっと良くなると思う」と分析する。球速も2月で149キロをマークしており、中谷自身も「チームの勝ちが一番。勝ちにつながるピッチングすることが一番なんですけど、その中でも真っすぐが自分の武器なので、チームの勝ちにつながるためには球速っていうのが必要だと思うので、そこも出していきたい」。持ち味を存分に生かした投球でチームの勝利に貢献する。
歩いて5分の距離に憧れの存在
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中谷は黒松内町出身。昨秋のドラフト会議では、同じ町内出身の宮下朝陽内野手(東洋大-北海)がDeNAから3位指名を受けた。実家は歩いて5分の距離で、中谷の兄・駿介さん(北海学園大)は宮下の弟・温人(東洋大1年)と同期。中谷が野球を始めた黒松内小1年時に、宮下は同小の6年生だった。中学でも宮下が所属した余市リトルシニアでプレーするなど同じ道を歩んでいる。
投内連係を行う北照の中谷
練習する姿をずっと間近で見てきた
昨年末、宮下が地元に帰省した際に再会した。宮下は北海高で甲子園に2度出場。東洋大2年時には侍ジャパン大学日本代表に飛び級で選出されるなど早い段階から注目を浴びていた。「やっぱり自分もプロに行きたいっていう思いが、それで強まった。小学生とか中学生の頃から練習をすごいするのをずっと間近で見てたので、あのぐらいやらないと自分も行けないんだなっていうのを思いました」と、練習にはより一層力が入った。
エース島田に食らいつく
中谷も早い段階から注目を浴びる選手だったが、実はこれまでエースナンバーを背負ったことがない。昨秋は11番。小樽支部代表決定戦から全道大会決勝まで5試合全て、エースの島田爽介投手(2年)が完投して出番はなかった。明治神宮野球大会では19番を背負って初戦(2回戦)の英明戦で先発。4回1失点(自責0)と試合をつくった。「自分もエース(ナンバー)をつけたいっていう気持ちはあるんですけど、現時点では全然、島田の方が上なので。そこに食らいついていくぐらいでやっていきたい」と静かに闘志を燃やす。
2025年の明治神宮大会で先発した北照の中谷
10戦以上の練習試合で総仕上げ
チームは3月6日に本州へ移動。同19日の開幕までに10試合以上の練習試合が予定されている。「どれだけブルペンで良い球を投げられても試合で投げられなきゃ意味がない。どれだけバッターに対して投げられるかっていうのと、あとは実戦感覚。2月に遠征に行ってやったけど、相手チームと試合をやるのが神宮以来。そこの雰囲気もしっかり感じていきたい」。臨戦態勢を整え、甲子園のマウンドを目指していく。
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