期せずして、先手を打たれた。７日に先発するメネズを取材のため、待ち構えていた。彼は報道陣が質問する前に「トゥモロー、イーグル、ハンティング」とユーモアたっぷりに宣言した。狩猟が趣味で、前回登板前はソフトバンクにちなみ「タカ狩り」の見だしがついた。次はイヌワシと狩りをこじつけられると踏んで、得意のけん制球を投げてきた。

　若干差し込まれたが、気を取り直して、プライベートな時間をどう過ごし、登板に備えているか、尋ねた。すると、米国在住の祖父母が４月２５日に来日しており「札幌駅周辺でご飯を食べたり、一緒にいてリラックスした」と教えてくれた。同３０日には、エスコンフィールド北海道で投げる姿を見せることができたという。

　愛する祖父母は６日に帰国予定。「おじいさん、おばあさんは僕のキャリアをとてもサポートしてくれた。リトルリーグ時代に『カモン、コナー』と大きな声で応援されることがあって、それが励みになった」。２０年以上前の出来事を懐かしそうに振り返ったメネズ。異国で戦う左腕の力の源を少しだけ、知ることができた。