ファイターズ
ドラ6ルーキー宮内 うれしいプロ初勝利 2番手で1回1安打無失点

■パ・リーグ7回戦 楽天2ー5日本ハム(5月5日、エスコンフィールド北海道)
オールドルーキーが驚きの1勝 「まさかこんなに早く来るとは」
日本ハムのドラフト6位・宮内春輝投手(26)が、1点ビハインドの八回から2番手で登板。無失点で切り抜けると、直後に味方打線が逆転に成功し、プロ初勝利を手にした。右横手投げのオールドルーキーがチームの最下位脱出に貢献。「僕は中継ぎでやっていく選手なので、初勝利はあまり意識しないでやっていた。まさかこんなに早く来るとは」と控えめに喜んだ。
〝今回は〟正真正銘の勝利投手 五十幡から勝利球を受け取った
5日前には〝幻〟となったウイニングボールをぎゅっと握りしめ、新庄監督と共に記念撮影に納まった。4月30日のソフトバンク戦で、2点リードの五回1死満塁のピンチで火消しに成功。試合後、勝ち投手であると勘違いした万波から勝利球を手渡されたが、「違ったので(勝利投手の)堀にあげました」とお預けとなっていた。この日は五十幡から受け取り、「今回も若干…勝利投手でいいのかなっていう。ちゃんと持って帰ろうと思います」と、はにかんだ。
初めてのお立ち台では「今が一番、緊張しています」と表情が硬かったルーキーだが、マウンドでは度胸たっぷりだった。先頭・伊藤裕に二塁打を浴びたが、続く浅村を空振り三振に斬るなどし無失点に抑えた。「緊迫した場面で使っていただけるのはうれしい。毎回毎回、テンション上がりますね」と楽しんでいる。
記念のボールは最愛の母へ 「感謝しかないです」
記念球は母・和美さん(56)に贈るという。「女手一つで育ててくれたので。どこで試合をやっていても、どんなに遠くても見に来てくれていた。そういう部分では感謝しかないです」。4月10日が誕生日だった母へ、1カ月遅れのプレゼントとなりそうだ。
八回、力投をみせた宮内
プロ初勝利を飾った宮内がウイニングボールと鯉のぼりを持ち笑顔を見せる