愛犬と過ごす時間が最高のリフレッシュ「打たれた時も寄り添ってくれる」

　日本ハムは３０日、新球場「エスコンフィールド北海道」で他球団より１日早く開幕戦を迎え、楽天と激突する。メモリアルな一戦の先発を託された加藤貴之投手（３０）には、いつも癒やしを与えてくれる〝相棒〟がいる。札幌市内の自宅で飼っているポメラニアンの愛犬・ポン（６歳、♀）だ。

　マウンドではポーカーフェースの左腕も、ポンちゃんの前ではデレデレだ。このオフはテレビ共演を果たすなど「野球を知らないので、癒やしてくれます。打たれた時も寄り添ってくれる。かわいいでしょ～」と溺愛している。

開幕戦は自宅で〝観戦〟　ポンちゃん来場プランも計画中

　自宅ではいつも一緒でまさにラブラブ。ゲームをしている加藤貴の腕の中で寝たり、寝そべってｉＰａｄをいじっていると背中にちょこんと乗ってくることも。登板日にはテレビの前に立って〝声援〟を送ってくれることもある。

　新球場には、愛犬同伴で試合観戦ができる「ユニ・チャーム　マナーウェア　ＤＯＧ　ＳＵＩＴＥ」が設置されている。開幕戦は観戦に訪れることができないというが、「タイミングがあればポンも見ると思います」と登板日に招待する計画も温めている。

大役指名から半年　いよいよ新球場元年が開幕　準備は万端

　開幕前日の２９日は、キャッチボールなどで調整した。昨年９月２８日の本拠地最終戦で開幕投手に指名されてから、およそ半年の期間があり「まさか自分が投げると思わなかった。長かったですね」とポツリ。春季キャンプが終わり、３月入ってから緊張感が高まってきたそうで「徐々にいよいよだなという感じで、きょうは良い緊張感の中で練習ができました」という。

大注目のマウンドでも貫く平常心　　「いつも通り。初回から全力で」

　重圧が懸かるマウンドでも加藤貴らしさを忘れずに平常心を貫く。注目の集まる新球場第１投は「キャッチャーの要求通りにしようかなと思っています」とキッパリ。「いつも通り投げます。初回から全力でいけるところまでいく。自分は野手、中継ぎを信じています」と言い切った。

　記念すべき開幕戦のプレーボールは午後６時３０分。自宅でポンちゃんに見送られ、加藤貴がまっさらなマウンドに立つ。