コンサドーレ
2023/03/25 21:00

17歳FW出間が決勝弾 札幌が今季ルヴァン杯初勝利

後半ロスタイム、決勝ゴールを決め喜ぶ出間(左から2人目)らコンサドーレの選手(撮影・金田翔)

■ルヴァン杯グループステージ第2節 磐田2-3札幌(25日、静岡・ヤマハスタジアム)

アディショナルタイム8分、左足かかとで押し込んだ

 17歳の新星が土壇場でチームを救った! 北海道コンサドーレ札幌は敵地でJ2ジュビロ磐田と対戦。試合開始直後からペースを握り、前半9分にはFW中島大嘉(20)のシュートがクロスバーに阻まれるなど惜しい場面をつくったものの得点を奪うことができず、スコアレスで前半を折り返す。後半に入り、5分にCKからDF田中駿汰(25)のヘディングシュート、11分にはMF小林祐希(30)の相手の意表を突いたFKからMF金子拓郎(25)が左足で決めるなど、札幌は立て続けに2得点。その後磐田に同点に追いつかれたものの、アディショナルタイム8分にFKの流れから札幌U-18所属のFW出間思努(17)が決勝ゴールを決め、札幌が3-2で今季のルヴァン杯初勝利を手にした。

後半10分、MF小林に代わり公式戦初出場

 初めて踏み入れたプロの公式戦のピッチで、出間が大仕事をやってみせた。試合終了間際に札幌が得たFKのチャンス。キッカーの金子がファーサイドに入れたボールを、ゴールライン手前で田中駿が折り返す。それに反応したDF馬場晴也(21)がゴールに向かって左足で蹴り込んだボールを、ゴール前で待ち構えていた出間が左足のかかとで押し込んだ。グループステージ突破を目指す札幌にとって、非常に大きな決勝弾となった。「晴也さんが撃つときに、自分はここに(ボールが)来るなと思って。『来た!』と思って、当てる感じでした」と殊勲のゴールを振り返った。

 U-12から札幌のアカデミーでプレーし、U-15、U-18と順調にステップアップしてきた。今年のトップチームのキャンプには、沖縄と熊本で合わせて約1カ月間帯同。11対11の戦術練習では、主力組を相手にシャドーの一角としてプレーし、豪快なボレーシュートを突き刺したこともあった。「長い期間やっていたので、着々と身についてはいます」と、トップチームのサッカースタイルにも順応しつつある。

幻ゴール判定に気落ちすることなく攻め続け

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