六回にリリーフ登板で１回完全　母・正美さんらＴＶ越しに観戦

　日本ハムの伊藤大海投手（２５）が、ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で侍ジャパンの世界一に大きく貢献した。米国との決勝が行われた２２日、鹿部町の実家では母・正美さん、姉・凪香（なぎか）さん、愛犬・チョコちゃんがテレビ越しに声援を送っていた。

　決勝の試合前からラインでやり取りをしていたそうで、正美さんは「きのう方がドキドキしていたみたいです」と明かす。２点差の六回からマウンドに上がった伊藤の姿を見て「私たちもいつも以上に落ち着いて見られました。表情もゆったりしていたので、大丈夫かなと見ていました」。人間でいえば１００歳近い１９歳のチョコちゃん（ヨークシャーテリア、♀）も日の当たる窓際で見守っていた。

道産子初出場で歴史刻んだ息子へ「ケアはしっかりしてほしい」

　たこつぼ漁に従事する父・清光さんは、繁忙期と重なり、沖に出ていた。「朝、早く出たのですが間に合わず、動画を送ったり、テレビ電話をしていました。（現地に）行きたかったねと話していました」と残念がっていたという。

　道産子では初のＷＢＣ出場を果たし、世界一を達成した。「体調と肩、肘のケアはしっかりしてほしい。本当にけがなく、それだけ（が願い）です」と正美さん。故郷からの温かい応援が、伊藤にとって大きなパワーとなったはずだ。